オールインクルーシブで楽しめる南国リゾート・キューバ | カナダ・ワーホリ海外旅行記【第61回】
#061 キューバ
今月のレポーター Mioさん
キューバ共和国はカリブ海に浮かぶラテンアメリカの国。首都はハバナで社会主義が色濃く残る国でもあり、またカリブ海の美しい海を気軽に堪能できる国だ。トロントからは飛行機で3時間弱というお手軽さでカナディアンにも人気の観光地となっている。また、リゾート地ならではのオールインクルーシブで旅行を楽しめるのも1つの魅力だ(オールインクルーシブとは3食、ドリンク付き、一部アクティビティが全て宿泊料金に含まれているホテルのこと)。
今回の旅行ではハバナから近いリゾート地バラデロのオールインクルーシブホテルに滞在し、プライベートビーチはもちろん、プール、バー、レストランを堪能した。これまで行ったリゾートの国の中で一番を誇るカリビアンブルーの海ではどこを切り取っても絵になる美しさだった。ビーチではフリーのアクティビティやイベントもあり、1週間の滞在を思う存分に満喫することができた。また、ビーチ沿いにはバラデロビーチツアーというシャトルバスも出ており、ホテルの前からバラデロの中心部まで出て、民芸品、現地のレストラン、バーを楽しむことができる。
また、キューバに来たら外せないのが首都ハバナ市街への観光。バラデロのホテルのフロントで簡単に予約ができ、当日ホテルの前まで迎えに来てくれる。陽気なバスガイドさんがキューバの歴史やおすすめスポットを語ってくれ、2時間ちょっとでハバナへ到着。私たちはまず文豪アーネスト・ヘミングウェイの博物館へ。それからハバナ中心街へ出て、念願のクラシックカーを体験!ハバナでは70年代に輸入されたクラシックカーが未だ現役で走っており、そのカラフルな車はハバナ名物となっている。
余談だが、映画『ワイルドスピード』の舞台となったことでも知られているハバナ、実はキューバがハリウッドの映画で使用されたのはこの映画が初だそうだ。私は映画で見た街並みをまさに自分が踏みしめていることに感動した。
また、中東南米諸国の独立に貢献した英雄チェ・ゲバラの壁画は街中で沢山目にすることができる。キューバは共和席国家としてアメリカと対立した結果、アメリカからの物資の輸入に制限があり、普段私達が目にするようなファーストフード店などといったものは街にほとんどない。なので、他の国では味わえないキューバならではの街並みがそこにはある。
ハバナ市街ではキューバ名物の葉巻やラム酒のお店も立ち並んでおり、それらを破格で購入することもでき、お土産にするのもお勧めである。私はハバナ発祥のモヒートに挑戦。味は大味だが、Havana Clubラム本来の味を楽しめた気がする。キューバの治安は想像した以上に良く、街の人々も陽気にダンスをする風景があちこちで見かけることができ、ラテンアメリカの独特の雰囲気を体感することができた。
ハバナツアーではヘミングウェイも常連だったといわれるLa Bodeguita del medioでディナーを。店の壁には沢山のサインやメッセージで埋め尽くされており、著名人のサイン、これまで訪れた人が残したコメントが店の人気を物語っている。軽快なサルサの生演奏を聴きながらキューバ料理を楽しむことができた。
正直、旅行に行く前はキューバと言えば葉巻やカリブ海に面した社会主義の国という程度の知識しか持っていなかったが、行ってみるとキューバには他の国には無い特別な魅力が詰まった国だった。キューバのこの魅力溢れる街並みも後数年で変わってしまうかもしれない。なぜなら、現在政権を持っているカストロから政権が交代するとアメリカの資本がキューバに入ってくると考えられているからだ。
間違いなく、キューバに行くなら今がおすすめである。
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