【第二回目トロント独演会決定】単独インタビュー: 9月10日・11日「自由と制限とは?」ウーマンラッシュアワー村本大輔さん|Hiroの部屋【番外編】

自由と制限とは?ウーマンラッシュアワー村本大輔さん 再びトロントで独演会を 9月10・11日に開催

 6月にトロントで開催された村本さんの大好評で幕を閉じた独演会が再びカナダに戻ってくる。 トロント公演のあと単身でアメリカに渡り、語学留学と本場コメディ・クラブでのショーを体験した村本さん。

 政治・社会問題からお笑いまでキレのあるスタンダップコメディ形式のトークで話題だが、また新しい視点で村本さんを愉しむことができるかもしれない。

 今回は、前回の訪問から交流を続けているヒロさんに今回の独演会にかける村本さんの想いを聞いてもらった。

〝本当の笑いは危険な崖の上にある綺麗な花を取りに行くようなもの〟

ヒロ: 前回のイベントから3ヶ月後に第2回というのは異例の早さだと思います。 前回の感想や、再び行う経緯を教えてください。

村本: 前回来てくれたお客さん達が好きだからです。海外で生活をしているせいか、日本から出て様々な違いに出会い、自分で感じ、考えることを日常から繰り返しているせいか、笑いの感度が高く、日本でやるときに少し説明がいることも、だいぶ早い段階で感じとってくれて、デリケートなものでも楽しんでいただけて、僕としてはライブをしてるときにすごく楽しかったです。だからまた来ました。

ヒロ: 前回のTORJAのインタビューの中で、「人種とはなにかというのを、様々な人種の入り混じったカナダで学び、発信したいです」 とおっしゃっていましたが 、何か具体的に感じたりとか、学んだこと、影響を受けたことはありますか?

村本: まだいまのところは品のあるアメリカという感じしかしていません。たった3日間だったので観光客として優しいカナダの顔しかみてないので、今回は少しずつ素顔なのか仮面なのかそれとも整形なのか、見極めたいと思います。

ヒロ: 今年7月には、アメリカ(テキサス・ロサンゼルス・ニューヨーク)に語学留学と現地のコメディ・クラブで武者修行をなさったそうですね。

村本: 大麻を合法化したほうがいいという発言をSNSでしたら1ヶ月間入っていた仕事がなくなり、休みになったのでその期間を使い米国3都市に行き、片っ端からコメディ・クラブに飛び込み、作ったネタを英語で現地の人に披露してきました。

当時の心境を綴ったnoteは大きな話題となった。

ヒロ: 英語でのネタを披露することによって、ご自身の中での変化や影響がありましたか?

村本: 英語というより違う国のオーディエンスの前でネタをやるということに色々考えさせられました。様々な人種、宗教が多様化している分、そのコミュニティにおけるタブーもその数だけあり、それを笑いにするとそこに触れるのかという声もあったり、そこに触れないのかという声もでてくる。アメリカでのネタつくりは、そんな様々な考えが混在する怒りや悲しみの狂気のルツボから笑いを抽出するような時間でした。本当の笑いは危険な崖の上にある綺麗な花を取りに行くような、そんな行為でした。

〝笑いの中に大事なメッセージを入れています。思考のタネをそっと笑いに混ぜます。なにかのきっかけになれば。〟

ヒロさん(左)と村本さん(右)

ヒロ: 前回のTORJAのインタビューで、カナダだと村本さんは「常にポジティブな気持ちになれてしまい、不幸が餌の芸人にとっては向いていない街かもしれない」と述べていましたが、今回のアメリカの3都市ではどのように違いを感じましたか?また、何かアイデアや吸収する事はありましたか?

米国から帰国後に更新したnoteでは、“大麻発言は仕事をなくして笑いを生んだ。しかしおれが仕事で見る予定だった景色以上のものを見せてくれた”と語理、今後の活躍をさらに期待させてくれている。

村本: コメディの劇場にはカップルが多く出待ちとかそういったものがなく、ただお笑いをみて笑ってサクッと帰る、みたいな感じでした。あと日本なら説明がいる言葉が当たり前に伝わりました。例えば原爆のコードネーム「リトルボーイ」にしても即座に伝わりました。レストランなどで食事をするときでもだいたい、カップルかファミリー、友人同士が多く、日本は1人でご飯を食べる人が多いなと感じました。ニューヨークのタクシードライバーに「最近の日本人って結婚して家族作らないんでしょ?」と言われました。

ヒロ: 海外経験が増えるたびにご自身やネタに与える影響はありますか?そして、今回の独演会の見所も教えてください。

村本: 自由と制限について考えさせられます。特にコメディアンは言葉を使い表現します。自由に敏感で、自由が制限されれば隙間を見つけてまた表現します。表現とは息をするのと同等だと思っています。例えば中国の上海に行ったときに、この国の芸人は国を笑いで攻撃できないと思っていましたが、向こうのお笑い事務所の人に話を聞くと地下の劇場で隠語を使い、政府を笑い者にするらしいのです。

 アメリカでもカナダでも抑圧された欲求は必ず発散されています。それがコメディなのか、絵なのか、歌なのか、SNSなのか、夜中のファミレスの友達同士の会話なのか。様々な国に行き「しょうがない」「こういうものだ」では終わらない、不条理なものに逆らうという行為、これを毎回考えさせられ、考え感じ、自分の舞台に昇華させています。

Information

日時: 9月10日(火)・11日(水)
    開場19:00 開演20:00
会場: Lower Ossington Theatre
チケット購入URL: http://twise.tw/muramoto
費用: 前売      40ドル
    ワーホリ学生  30ドル
    当日      50ドル
お問合せ先: info@muramotodokuenkai.com
*公演は日本語です。パスポートまたは学生証を提示していただく場合がございます。

村本大輔(むらもと だいすけ)さん

 1980年11月25日生まれ。吉本興業所属のお笑い芸人。

受賞歴
2009年 笑わん会第10回 優秀賞
2009年 第7回MBS新世代漫才アワード 第2位
2010年 第31回ABCお笑い新人グランプリ  審査員特別賞
2011年 第32回ABCお笑い新人グランプリ  最優秀新人賞
2011年 第43回NHK上方漫才コンテスト 優勝
2013年 THE MANZAI 2013 優勝 

Hiroさん

 名古屋出身。日本国内のサロン数店舗を経て渡加。NYの有名サロンやVidal Sassoonの就職チャンスを断り、世界中に展開するサロンTONI&GUY(トロント店)へ就職。ワーホリ時代から著名人の担当や撮影等も経験し、一躍トップスタイリストへ。その後、日本帰国や中米滞在を経て、再びトロントのTONI&GUYへ復帰し、北米TOP10も受賞。2011年にsalon bespokeをオープン。今もサロン勤務を中心に、著名人のヘア担当やセミナー講師としても活躍中。世界的ファッション誌“ELLE(カナダ版)”にも取材された。

salon bespoke

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