留学カウンセラーが歩んだカナダ留学 第22回

第22回 カレッジ卒業後

無事にカレッジを卒業することができた後も、次は一番肝心な仕事探しになります。できるだけ早くに仕事探しを開始しなくてはいけないと思い、卒業後直ぐにレジュメを作成し色々な企業に提出をし始めました。とはいえ、なかなか直ぐに面接に繋がることはなく、レ ジュメを提出した後もその反応が鈍く焦りの気分が早くも高まっていきました。

そんなある日、たまたまカレッジのキャンパスへ卒業証明と成績証明を受け取りに行った際にクラスメイトの一人に鉢合わせました。卒業から数週間ぶりの再会となり、お互いの近況を話していたところ、彼が良いニュースを教えてくれたのでした。

それは、ちょうどその月からカナダの移民局で新しいルールが執行されることになり、カレッジを卒業した留学生にはオープンワークパーミットと呼ばれるフレキシブルな就労ビザが申請できるという何ともタイミングの良い内容の情報でした。早速その詳細と申請方法をカレッジのインターナショナルセンターで聞き出し、必要な書類を集めて申請をしました。以前のシステムでは、カレッジを卒業して から3ヶ月以内にカレッジのコースに関連した仕事を見つけなくては就労ビザが出ないものでしたが、今回からはカレッジのコースに関連した仕事ではなくても 大丈夫ということになり、就労ビザも仕事の決定に関わらずそのまま1年取得できることになりました。これがいわゆる「ポストグラジュエイトオープンワーク パーミット」と呼ばれるものの始まりでした。

counselor01_08_2013とりあえず就労ビザに関しては1年間ほぼ自動的に取得できたので、今までほど焦る必要はなくなりましたが、そうとはいえ仕事が決まらなければどちらにしても 意味がありません。引き続きありとあらゆる手段で企業の求人を探し出し、色々な所にレジュメとカバーレターの提出をし続けました。
その間も生活費は削られていくばかりでしたので、ベビーシッティングやチューターの仕事は続けていきながらの就職活動で、常に自分の行く末をどうするべきか頭の中でぐるぐる考えながら不安を常に抱えた状態のまま2ヶ月近くの時間が過ぎていきました。
これまでにレジュメを提出した企業先の数は約30件以上。その職種も様々で、ホテルスタッフ、小売店、運送会社、倉庫管理会社、空港内のレストランや売 店、セキュリティー会社、旅行会社、航空会社、リゾート関連会社、貿易会社、マーケティング会社、食品会社、学校事務などなど、本当に多岐にわたった種類 の企業に応募をしていました。その中でも、反応を示してくれる企業はほんのわずかで、却下でも返事をくれるところは良いほうで、殆どは一切何の返事もない ことばかりでした。

counselor02_08_2013さすがにここまで反応がないと、自分の中で焦りや不安は勿論のこと、自分への自信も一気に失われ、またもやカナダで暮らしていくための現実の厳しさと大きな 壁にぶつかっているような気分になったものでした。当たり前のことですが、やはりどんなに覚悟を決めてこちらに居残る道を見つけだすための努力をしても、 何事もそう簡単に思い通りにはいかないものなのだ、ということを改めて痛感させられた時期でもありました。
それでも諦めるわけにもいきませんでしたので、引き続き自分にムチを打ちながら就職活動を続けていた矢先、ひょんなところで今まであまり視野に入っていなかった留学センターという仕事の求人に出くわしたのでした。

それまでは、特に日本語環境ではないカナダの一般的な企業ばかりに目が行っていて、日本人を相手にした業種というものはそれほど意識をしていませんでした。 ただ、よくよく考えてみたら日本人である私が現地で多いに役立つ場面としては日本人の留学生などを相手にした業種が手っ取り早く、更に自分も留学生として 色々と実際に体験をしてきて、ワーキングホリデー時代に少し携わっていた個人経営の語学学校での仕事の経験も100%活用できるものとして、留学センター のカウンセラーという仕事はかなり道理にかなっている仕事ではありました。また、カレッジで学んだ国際的なマーケティング力や貿易、移民局、税関などに関 する知識というものも役立てた仕事ができるという点もプラスになるということで、とりあえずこちらも応募しない手はない、ということで早速レジュメとカ バーレターを提出しました。

その数日後、非常に早い段階で連絡があり、早速面接への段取りが進み、面接を数日後に行うことになりました。と ころが、ここでまさかの運命のいたずらが起こりました。それは何週間も前に応募をして、個人的にも最も希望をしていた企業のいくつか(航空会社のマーケ ティングやホテルのスーパバイザー、食品会社のマーケティングなど)から突然一気に返事があり、面接のオファーが次から次へと届いたのでした。ここに来 て、思いがけない展開に自分でも目を疑うものがありました。
つづく


takabayashi_hiroko高林紘子
East-Westカナダ留学センタートロントオフィス日本マーケットマネジャー。
静岡県出身。2001年語学留学でトロントに渡来。語学留学とビジネススクール、ワーホリなどを経たのち、ジョージブラウンカレッジに入学。貿易とビジネ スマネージメントを学び成績上位者Dean’s Honour のタイトルを得てPost-Graduate Diplomaを取得。カレッジ卒業後、現職に就き就労ビザを経て永住権に至る。