留学カウンセラーが説く留学の心得 Vol.39

アパート暮らし編4:万が一深刻なトラブルに巻き込まれた時の対処法をあらかじめ確認しておきましょう!

前回はアパートの契約に関してのトラブルについて、いくつかの実例を挙げて少しお話をしましたが、その他にもアパート暮らしで色々なトラブルに巻き込まれてしまっている留学生の例をよく耳にします。今回はもし何かアパートにおける大家さんとのトラブルがより深刻なものになってしまった時のために、念の為に知っておくと良い情報について少しお話したいと思います。

普段の生活において何か大きなトラブルや深刻な事件に巻き込まれるようなことはなかなかないとは思うのですが(巻き込まれないようにまずは注意するのが大事ですが)、それでも思わぬところでまさかのトラブルにあったという人は海外暮らしをしていると良く耳にします。特にシェアアパートにおける大家さんとのもめごとなどは、とにかく頻繁に耳にします。

大家さんから不当な扱いを受けたりした際に、まずは現地のお友達などに相談をする方が多いと思いますが、そのお友達が弁護士や警察官などのような法の専門家などでない限りはやはり適切なアドバイスがもらえるとは限らず、むしろ良かれと思って現地のお友達が大家さんに話をしてくれたつもりが、変にもつれてしまったという例も少なくありません。また、よほどの暴力事件や他者に危害が加わるような事件でない限りは、警察を呼んでも特にこれと言った解決をもたらしてくれるわけではありません。では、どういった所に相談をすればよいのでしょうか?

まずアパート賃貸における大家さんとテナントとの間の権利や義務、ルールを管理しているオンタリオ州政府の機関「Landlord & Tenant Board」の存在を知っておくとよいでしょう。ホームページは次の通りです。http://www.sjto.gov.on.ca/ltb/

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この機関のサイトの中には、アパートや家の賃貸に関してその大家(Landlord)と入居者(Tenant)間における様々な規定や法律に基づいて、それぞれの義務や権利、注意点などの説明や色々なトラブルやもめごと、訴訟問題などについての対処、相談窓口、問い合わせ先などの情報があります。また、そういったトラブルのレポートや公式な法的手続きを申し出るための各種フォームもサイトからダウンロードできるようになっています。このサイトをよく読んで大家としてやテナントとしての義務や権利などの基本的な情報を把握しておくことで、ある程度のトラブル対処に繋がることも多いと思います。

実際にこういった公的機関に申し出をするまでには至らなくても、このような政府のサービスがあるということを理解しておくだけで気分的に違いますし、万が一の時に最終手段としてどの様な対処をすべきかが分かります。また、Federation of Metro Tenants’ Associations(https://torontotenants.org/japanese)という機関ではテナント向けの様々な情報提供と相談ホットラインなどのサービスがあります。日本語のパンフレットや通訳サービスもあるようなので知っておくと便利ですね。こういった情報をあらかじめ把握しておくこともある意味現地で暮らしていくのに必要な“自己管理”のスキルの一つでもあると言えるでしょう。



hiroko-takabayashi-east-west高林紘子

East-West カナダ留学センタートロント社代表
大学卒業後2001年に語学留学でトロントに渡来。語学留学とビジネススクール、ワーホリなどを経たのち、ジョージブラウンカレッジに進学。 成績上位者Dean’s Honour のタイトルを得てPost-Graduate Diploma取得。カレッジ卒業後、現職に就き就労ビザを経たのち永住権取得。カウンセリングした留学生は延べ1千人以上にも及ぶ。
HP: www.eastwestcanada.jp