留学カウンセラーが説く留学の心得 Vol.43 日常生活編3

この時期(3月の終わりや4月の上旬)になると、こちらではあらゆる所でイースターの祝日に合わせてデコレーションや、季節限定のチョコレート、イースターグッズなどを目にするようになります。イースターはキリスト教で最も重要とされる復活祭の祝日で、時期的には春を迎えて最初の祝日と言えます。実は同じ位の時期に主にイタリアのシチリア島発祥の祭日があり、これにちなんでこの時期限定の素敵なお菓子が登場する時期でもあります。

日常生活編3:イタリアの春の伝統菓子Zeppoleをトロントで堪能しましょう!

このシチリア島発祥の祭日は、Saint Joseph Dayと呼ばれるもので毎年3月19日がその祭日となっているようです(Saint Josephはキリストの義父でありシチリア島を飢饉から救った人としても祭られているのだそう)。この祭日は一般的にFeast(豪華な食事)をするのが習慣とされていたようで、特にケーキなどのお菓子を含めることが習慣化されているそうです。これに合わせて19世紀ごろから誕生したのがZeppole (別名Saint Joseph Day Cake)と呼ばれるお菓子です。このZeppoleとはどんなものかというと、ドーナッツ型のシュー生地の間にクリームやチーズ、果物やジャムなどを挟んだお菓子です。

トロントはご存知の通りイタリアンコミュニティが古くから根付いていますが、そのコミュニティの中で40年以上も親しまれている老舗のベーカリー「Tre Mari」では、毎年この時期限定でこのZeppoleが販売されていて、私の大のお気に入りでもあります!このお店は、トロントの第2のリトルイタリーといわれるSt. Clair WestにあるCorso Italiaエリアにあります。家族経営の人気のお店で、普段からも多くの常連客で賑わっています。このお店のZeppoleは色んな種類があって、チョコレート、エスプレッソ、リコッタ、生クリーム、バニラクリームそしてピスタチオとどれも魅力的です。通常このZeppoleが作られて販売される時期がちょうど毎年イースターの祝日が終わるまでの時期となっているため、人気のフレーバーのものは早めにお店に行かないと、あっという間に売切れてしまったりします。

Zeppole

Zeppole


Zeppoleが19世紀にシチリア島のみでなくイタリア全土で一般的に広がったのは、ナポリの街中でおみやげ用としても売り出されたことがきっかけとなったようです。私も毎年イースターの祝日にはカナダの家族と集って食事をするのが習慣になっていますが、その際のデザートはこのお気に入りのお店でお気に入りのZeppoleを買っていくようにしています。別に私達はイタリア人ではありませんので伝統にこだわる必要はありませんが、このように自分の近くにある異文化コミュニティで老舗のお店を見つけたり、そこで伝統や習慣となっているちょっとした背景を知ることで、話題も深まりますし、色んな意味で季節の楽しみ方がより広がってくると思います。トロントのような多文化都市だからこそ、こういった形で異文化の豆知識を増やしたり、地元コミュニティの人達の習慣に積極的に触れていったりすることで現地生活の楽しみ方を更に豊かにすることができますね。



hiroko-takabayashi-east-west高林紘子

East-West カナダ留学センタートロント社代表
大学卒業後2001年に語学留学でトロントに渡来。語学留学とビジネススクール、ワーホリなどを経たのち、ジョージブラウンカレッジに進学。 成績上位者Dean’s Honour のタイトルを得てPost-Graduate Diploma取得。カレッジ卒業後、現職に就き就労ビザを経たのち永住権取得。カウンセリングした留学生は延べ1千人以上にも及ぶ。
HP: www.eastwestcanada.jp

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