【第5回】人生100年時代を生き抜くキャリアプラン / 就活に打ち勝つ!ワーホリ・留学生のための「帰国キャリア」
【第5回】人生100年時代を生き抜くキャリアプラン
皆さん『LIFE SHIFT』という本はご存知ですか。この本が出版されてから、TVをはじめとする様々なメディアで、「人生100年時代」という言葉が見られるようになりました。その理由はこの本の中の衝撃的な調査結果によります。
著者のグラットン氏は、人間の余命は年月と共に伸びることを前提とした「コーホート平均年齢」を元に、2007年生まれの子供の半数は103歳まで生きると予測しています。
また、2017年3月1日厚生労働省が公表した第22回生命表によると、日本人の平均寿命は男性80.75歳、女性は86.99歳で過去最高を更新しています。
日本の場合、先進国の中でもさらに平均寿命が長いため、2007年生まれの子どもの半数は107歳まで生き、現在留学に来ている皆さん(20歳〜35歳)は、100歳の誕生日を迎える可能性が大いにあるということです。現在、65歳の定年した人は15〜20年間を過去の貯蓄+年金で過ごして行くことになります。
しかし、今の20代が同じように65歳で定年するスタイルを描いてしまった場合、残り35年の貯蓄を考えていかないといけません。45年間働いて、45年間生活をしながら残りの35年分の貯蓄をする…というのは現実的ではありません。
さて、そうなった場合65歳を過ぎても働けるようになるか、収入を得られる仕組みをつくる必要があります。
そのための1つ重要なポイントは今働き方を見直すことです。一つの企業に依存をした働き方をしていた場合、果たしていくつまで次の仕事を探せるでしょうか?“依存”とはその企業でしか役に立たない仕事をするということです。
例えば、Aというメーカーで営業として働いていたとしましょう。Aの商品が高く評価されており業界では唯一無二の商品だった場合、一見多くの売上を上げていて営業力が高いように見えたとしても、それは本人の力ではなく商品の力である可能性があります。
いざ、転職・再就職をしないといけないというタイミングになって、自分には違う商品を売る力がないと知っても遅いのです。
今のうちにキャリアプランを見直し、企業に依存しない働き方を探していきましょう。
帰国キャリアドットコム
篠山 美季(Miki Sasayama) Facebook: @kikokuconsulting
新卒で入社した会社ではコワーキングスペースの運営責任者として、スタートアップのビジネスマッチングや次世代の働き方のセミナーなどのイベントを数多く実施。その後、ITベンチャーの人事として入社し、採用と組織改革を行い、現在はその経験を活かし帰国者の就活の支援を行っている。