【コロナ】オンタリオ州2022年1月4日から18歳以上のブースター接種開始|今日のニュース
オンタリオ州は、18歳以上の居住者は1月4日から3回目のブースター接種を開始すると発表した。
より多くの人々が3回目の投与の対象となり、カナダでのオミクロンの症例数が増え続けるにつれて、どのタイプのブースターショットを接種するか懸念している人も多い。
現在、カナダでブースターとして使用する許可が出ているのはmRNA ワクチンであるが、これにはファイザーとモデルナが含まれている。
感染症疫学者のZahid Butt博士は「どちらかのワクチンに優位性は無く、ブースター効果の観点から大きな違いはない」と話している。
しかし、Canada’s National Advisory Committee on Immunization (NACI) によると、18〜29歳の場合はファイザーワクチンの追加接種が望ましいとの見解を示している。これはワクチン接種による副作用を考慮したためであるが、ファイザーワクチンには、心膜炎や心筋炎のような副作用が無いのに対し、モデルナワクチンではわずかに可能性が高くなるとしており、該当する年齢層では副作用の影響を受けやすいことが理由として挙げられている。
NACIによると、モデルナのブースターショットに関連するデータは限られているものの、ファイザーの2回目の投与を受けた患者は、モデルナの2回目の投与を受けた患者よりも心筋炎と心膜炎の副作用の発生率が低いと報告した。
70歳以上、および免疫不全の人や高齢者向けの介護施設やその他の集合住宅にの住居者は、ブースターとしてファイザーとモデルナの両方が推奨されている。
さらに、感染症専門医であるMatthewOughton博士は、ウイルスベクターベースのCOVID-19ワクチン(アストラゼネカの2回接種またはJohnson&Johnsonの1回接種)を接種した人にとっては、「免疫力が急速に低下するリスクがあるため、mRNAワクチンの追加接種を受けることが依然として優先される。しかし、過去にmRNAワクチンの投与に関連する合併症を経験したことがあるか、予約が取れない人には、代わりにウイルスベクターベースのワクチンが追加免疫として推奨されるだろう」と述べている。
オンタリオ病院協会(OHA)の最高経営責任者であるアンソニーデールは、「COVID-19とオミクロン株の増加は病院システムへの大きな脅威である、州内の病院は急増するオミクロンCOVID-19株の蔓延を抑えるために、集団予防接種プログラムを緊急に実施するように動いている」と述べ、ワクチン接種を推奨したい考えだ。
一方でオンタリオ科学諮問委員会のディレクターであるピーター・ジュニ博士も、「集団予防接種プログラムを再開すべきだが、感染が早い広がりを見せている現状では、公衆衛生対策が重要である」と述べている。
参考記事:
・City News https://toronto.citynews.ca/2021/12/13/ontario-hospitals-vaccines-covid