【第五回】在留資格「日本人の配偶者等」の取得②|ACROSEED|知って安心!海外と日本をつなぐ法務サポート

「日本人の配偶者等」と就職
日本の在留資格「日本人の配偶者等」を取得する場合、最も大切になるは就職先です。一般的にカナダ国籍の方であれば「偽装結婚」とかのお話はまず聞いた事ありませんので、婚姻自体を証明することは簡単で、カナダで発行された婚姻証明書と日本の戸籍謄本があれば通常はすんなり通るはずです。ちなみに…カナダ側では婚姻届けを出しているけど日本側では出していない(あんまりいないと思いますけど)、またはその逆バージョンの場合は不許可になる可能性が高いので注意してください。もしこのような場合には入管の審査管が納得できるような理由が求められますので準備が必要です。
さて、就職といった場合、ダンナさんが日本人で奥さんがカナダ人の場合にはあまり問題となることはありません。ダンナさんが日本国籍であれば日本企業に就職することは難しくなく(選り好みしなければね…)、一時的な就職であれ家族全員を養う給料を稼ぐことは可能だからです。何人家族か、どこで生活するかにもよりますが、月額で30万前後の収入があれば年収が原因で不許可になるということはまずないと思います。
一方、最も頭を悩ますのは、日本語がしゃべれないカナダ国籍のダンナさんと日本人の奥さんの場合です。もちろん、奥さんが就職してダンナさんが家事を担当というパターンも考えられますが、お子さんがいる場合などでは奥さんがパートなどの短時間就労や補助的な業務に就くケースがほとんどです。在留手続きにおいては、ダンナさんの稼ぎと合算して家族全体の収入を証明することが多く、ダンナさんも何らかの仕事に就いてもらわないと難しいケースがあります。
このような場合、カナダ国籍のダンナさんが最も簡単に就職できるのは「語学教師」です。日本語は全く求められませんし、英語がネイティブというだけで(よほど人間性に問題があれば別ですけど)ほとんどの場合は採用されるはずです。しかも、いまはどこも人材不足で、「(学科を問わず)学校の先生だった」、「留学生に英語を教えていた」などの経験があれば引く手あまたです。
多くの学校ははオンライン面談で海外からの応募も行っていますので、カナダから面接を受けてその場で採用されれば、「技術・人文知識・国際業務」のCOEの発行まですぐに手配してくれます(必要であれば…)。なので、来日前に日本での就職先を確保することも十分に可能です。
とはいえ、メリットがあれば当然にデメリットもあります。語学学校のレベルにもよりますが、大手であれば正社員採用となり、厚生年金や有給が完備され、毎月の給料も保障されますが、今だによくあるのが個人事業主としての採用?です。語学学校は場所の提供だけを行い(という設定で…)、社会保険料は個人もち、実際に働いた時間数しか給料がもらえないというシステムです。生徒が多ければ給料が高くなりますが、シフトの時間などによっては全然稼げないということも珍しくありません(コロナの時は、皆さん苦労されていましたね…)。条件は良くありませんが、在留資格を得るために一時的に就職したいという場合には、短期間で離職する覚悟で利用する例も見られます。
とはいえ、きちんとしたお仕事をお探しの場合は、日本の「Gaijin Pot」というサイトに語学教師をはじめ、多くのネイティブ採用が出ていますのでチェックしてみてください。もちろん、ITエンジニアとか技術系の場合には話は別で、日本企業の「楽天」などでは英語ができることを条件に世界中から優秀なエンジニアを採用していますので、積極的に応募してみてください。
多くのケースでは、「語学教師」⇒「日本語の習得」⇒「日本企業に就職・起業」、のパターンが多いと思います。ポイントは働きながら日本語習得をどれだけ短期間で詰めて行うかです。日本語ができれば就職やビジネスチャンスがどんどん広がりますので、この期間だけは家族全員でお父さんを応援してあげた方が良いと思います。弊社でも転職エージェントのご紹介なども行っていますので、何か困ったことがあればお気軽にご連絡ください。
次回は「日本人の配偶者等」と申請理由書についてお伝えします。

代表社員 行政書士 佐野 誠
行政書士法人ACROSEED(アクロシード)行政書士法人 ACROSEEDは1986年より約40年に渡り、「社会の調和と活力のあるグローバル化」に貢献するため、“外国人に特化した日本の法務サービス”を提供しています。外国籍配偶者やお子さんの日本滞在、永住権や日本国籍の取得、外国人の相続手続きなどを専門に扱っています。Website: https://www.acroseed.co.jp/Email: info@acroseed.co.jp
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