ストレッチをしなくて良い人|オリンピック選手もサポートするカナダ公認マッサージ・セラピストが教える身体と健康【第69回】
よくアスリートから聞く「ごもっともな意見」です。
色々な考え方があるので表現の違いは仕方ないにしても指導内容に一貫性が無いとアスリートの技術面を混乱させて、コーチとの間に不信感も生まれます。 同様にアスリートとセラピストの間に食い違いがあると十分なコンディショニングができません。難しいことですが、このスキマを埋める努力を続ける重要性を感じています。
この問題の答えは アスリートの数だけ存在するのだと思います。コーチや私の様に身体のサポートする側は、出来るだけ多くのケースに対応出来る引き出しが要求されます。各アスリートのバックグランドを理解することに加えて体の成長や、体への負担の蓄積などを考慮した長期的プランまでを目標とします。長期的プランにより怪我の予防が出来たり、本当に負荷をかけるべき、かけてはいけないタイミングも考慮出来るのが理想です。
長年コンディショニングが上手くいかないアスリートには2つのパターンがあります。
1) 全く自分の身体のケアに興味も、やる気もない。
2) 一生懸命ケアしているのに良い結果が出ない。
1番は、話し合い等が必要と思われますが、可愛そうなのは2番のケースです。幾つかの原因が考えられますが、そのまま同じ方法を続けても効果がないかも?しれません。一般に筋肉レベルのコンディショニングにおいて長い間良い効果が得られないのは方法に問題があるケースが多いと思われますが、ストレッチ法などが間違っているわけでもないケースが多い場合があります。不思議なことに効果が上がるべきコンディショニングを真面目に行っているのに理論に反して効果が上がらない状況が発生するのです。
どこに問題があるのか?
体が柔らかい人に起こりやすい問題点を例に説明します。ストレッチは関節の動きを利用して関節周りに付着する筋肉を引っ張って伸ばします。この時に筋肉が関節を動かしても伸びないくらい長かったり、柔らかいと、正確なストレッチをしても全く効果がありません。
例えば、足首と膝の間にある筋肉のストレッチは足首を伸ばす動作ですが、足首を最大に伸ばした時にその筋肉を触って柔らかかったら、全く伸びていない、即ちストレッチが効いていない状況が発生しうるのです。改善策は、ストレッチを諦めて、直接その筋肉をマッサージして緩めるなどが考えられます。
結果的に、簡単確実な方法を理解して、地道に続けてもらうのがアスリートを困惑させずに良い結果を導く方法だと思います。
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