【日本滞在記】忘れられない一冊との再会。いろんな人生に乾杯!|#編集部ブログ
みなさんはお気に入りの一冊、もしくは人生に大きな影響を与えた一冊がありますか?私はこの『パリでメシを食う』(幻冬舎文庫、川内有緒)という本がこれまでの人生で最も心に残った本です。社会人になったばかりのころ、学生時代のアルバイト先である出版社の社員さんから「ぜひ読んでほしい」とおすすめされて知った本です。
いろんな理由からフランス・パリに暮らす日本人10人を取材した本書は、美しさだけではなく差別や苦労などリアルな面もそのまま見せてくれています。国連職員から画家、ヨーヨーアーティストまでいろんな人生があふれた本を読んだとき、人それぞれ十人十色の人生があっていいよなあ、どんな結末だろうと自分の道を進み続けるのはかっこいいなあと感動にも近い感想を持ったことを思い出しました。当時の自分が読後の感想を残していました。「こんな生き方していいんだなぁって気が楽になった部分もあるし(中略)ますます海外に出たい気持ちが高まった、というか海外に出なきゃ!って思ったから、私は私なりに人生を楽しく好きなように生きる!」。
7年前、海外での生活を夢見ていた私の思いが、時を経て今に繋がっているのを感じます。夢見た海外生活の経験をし、私なりに楽しく好きに生きている人生。過去の自分に恥ずかしくない道を歩んでいるのかもしれないとなんだか嬉しく、心がほっこりしました。まだまだ前途多難で不確定なことも多い私の人生ですが、ずっと昔から思い続けてきた夢を胸に、諦めず楽しく前に進んでいこうと改めて思わされました。ちなみに、この本をおすすめしてくれた社員さんは現在パリ在住。いろんな人生がありますね。面白いです!
福島未来
ザ・文系なのにデータ分析を学ぶためトロントに留学に来た元新聞記者。宮崎県出身なので冬は大の苦手。趣味は映画鑑賞とK-pop!フィンチの韓国系カラオケ店によく出没します。将来の夢はデータジャーナリスト。