Asian Film Summit 開催 9月10日 Shangri-La Hotel
9月10日、Shangri-La HotelでAsian Film Summitが開催された。このイベントはアジア各国から映画会社等が参加し、映画や映画関連サービスをPRする場だ。TIFFで上映された『そして父になる』、『R100』などの配給会社GAGA CORPORATIONや、よしもとクリエイティブエージェンシーなどの日本の大手制作プロダクションや沖縄コンベンションビューローも参加し、沖縄が舞台となった映画のプロモーションが行われた。アクション映画、『琉球バトルロワイヤル』にも出演した空手家の八木明人さんによる空手の演舞も繰り広げられ、ロケ地としての沖縄をアピール。
その後はGAGAの代表取締役会長兼社長である依田巽さんによるクール・ジャパンに関する講演が行われた。日本映画の作品、そして日本映画産業を北米の映画関係者にアピールする良い機会となり、イベントの最後に行われたカクテルパーティでは各国の映画関係者たちが交流を深めていた。
園子温監督の映画『地獄でなぜ悪い』がミッドナイト・マッドネス部門・観客賞を受賞!
今年のトロント国際映画祭でミッドナイト・マッドネス部門に出品された、園子温監督の映画『地獄でなぜ悪い』が同映画祭の最高位に当たる観客賞を受賞した。
9月15日、同映画祭最終日に各賞の受賞作が発表され、園子温監督の映画『地獄でなぜ悪い』が、観客賞を受賞したことがわかった。トロント国際映画祭はノン・コンペティションの映画祭であるため、観客の投票によって選ばれる観客賞が最高位の賞であり、この観客賞の対象部門3つのうちの1つ、ミッドナイト・マッドネス部門で今回園監督作品が受賞をした。
受賞した『地獄でなぜ悪い』は、暴力団の組長が妻のため、娘が主演の映画を製作しようと、周囲を巻き込んで奮闘する姿を描いたアクション活劇。園監督が十数年前から温めてきた企画を実写化した異色作という今作。スプラッタ描写がリアルでありながらも、作品全体を通しどこか爽快感が漂う、痛快で爽快なコメディ映画に仕上がっている。
日本映画が観客賞を受賞するのは、2003年の北野武監督の映画『座頭市』以来で、2度目となる。