6月のテーマ「COVID-19・パンデミック」|トロントの本屋さん
2か月ぶりのトロントの本屋さんコーナーはバンクーバーから岩崎ゆかりがお送り致します。
3月12日に発令されたBC州の非常事態宣言は5月半ばからの緩和策が発表されました。コロナ前と後では、生活の仕方・考え方、常識がガラリと変わるかもしれませんね。「ニューノーマル」という言葉をよく耳にするようになりました。まずはコロナ後の日常を前向きに進めるような本を紹介しましょう。
松下幸之助著『道をひらく』(PHP研究所)は松下電気器具制作所(現・パナソニック)を一代で築き上げ、「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助氏の随想集で、コロナの今、あなたを勇気づけるイチオシの本です。1968年の初版から累計520万部を売り上げ、半世紀以上経った今でもその内容は全く色褪せていません。11章に10節前後が構成されていて、見開き2ページに1節が収まっているので、最初から読まなくても途中から気になる所を拾い読むこともできます。
なるほどなぁーと思える簡単な内容でも心に思い描きながら毎日の生活を送ることは大事ではないでしょうか?困難に直面した時や悩んでいる時にぜひ手に取ってみてください。
感染した人でも無症状、軽症、重症と差があり、高齢者や既往症のある方が重症となりやすいとの報道もありました。生きることは食べること、とよく言いますよね。健康で長く人生を楽しむためにも日々の食事を大事にしましょう。コロナ禍で自炊が急速に注目されてきています。
白澤卓二監修『名医が考えた!免疫力をあげる最強の食事術』(宝島社)
自炊は時として自分の好きなものや慣れているものばかりを作ったりします。免疫力をあげながら楽しい食生活を送り更に料理上手を目指しましょう!
4月始まりのドラマも放送延期や未定の中、『半沢直樹』を楽しみにしていた方も多いのではないでしょうか?2013年放送のその続編の原作はこちらです。
池井戸潤著『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』(講談社)
あんなに倍返ししたのに出向となってしまった半沢直樹がピンチの連続から銀行に復帰、だけどもそれでも落着とならず再び窮地に立たされる!読めば読むほど引き込まれ、スカッとすること間違いなし!
有名人や著名人がSNSで生の声、動画を届けてくれるのが嬉しいこの頃ですね。「#(ハッシュタグ)ブックカバーチャレンジ」、「#こんな時だからおすすめしたい本」など書籍関連のハッシュタグもたくさんあります。
装丁に惹かれて、思わず手に取ってしまうこともありますよね。太宰治著『人間失格』の装丁が漫画家さんによる絵になっていたのを発見した時は感嘆でした。
宿野かおる著『ルビンの壺がわれた』(新潮文庫)を見た時は、装丁もここまで来るのか!と衝撃を受けました。読者の方のコメントが装丁にビッシリ書き込まれています。無名である作者が出版社に原稿を送り付けて書籍になったこの170ページの作品はあっという間の一気読み、請け負いです!
それではまた次号でお会い致しましょう!
トロントにある日本の本屋さん
Blue Tree Books
Blue Tree Books(J-town内)では、日本の本や雑誌を販売しております。話題の本はもちろんのこと、英語・その他言語のテキスト等も取り扱っています。店頭にない商品も、もちろん日本から取り寄せいたします。是非気軽にお越しください。
www.bluetreebooks.com 3160 Steeles Ave. E(J-town内)