トロントの本屋さん2022年8月 「はじめての・・・」
こんにちは!バンクーバーの岩崎ゆかりがお送りするトロントの本屋さんです。8月号のテーマは「トロントで暮らし始めて」だそうです。そこで、こちらのコーナーでは「はじめて」の絡みで紹介していきたいと思います。
最初に紹介するのが、4人の直木賞作家が「はじめて○○したときに読む物語」をテーマにした小説、島本理生、辻村深月、宮部みゆき、森絵都著『はじめての』(水鈴社)です。こちらは「小説を音楽にするユニット」YOASOBIとのコラボレート企画でもあり2022年に順次それぞれの短編を元とした楽曲が発表されます。7月半ばの現在は、2作品がYouTubeにて一部または全編を視聴できるようになっています。私は、島本理生さんの大ファンで、作品はほぼ読んでいます。今の私たちが生活している現代の設定の作品が多い中、本作品『私だけの所有者』は違う世界を舞台にした小説となっていて正にはじめての読後感となりました。
ブームが続いているキャンプですが、初心者が専門雑誌から入ると道具の高額さに尻込みしてしまいそうです。あfろ著『ゆるキャン△』(芳文社、既刊13巻)は実写ドラマ化もされた山梨県を舞台とした女子高生のキャンプ物語です。人気の少ない冬のキャンプを好む孤高のキャンパー・リンは、自転車の遠乗り中の休憩で日没まで眠り込んでしまったなでしこを助けます。なでしこは転校生で休み明けの学校で二人は再会します。キャンプに興味を持ったなでしこは、野外活動サークルに入会しグループキャンプへと繰り出すように。使えるお金が限られる女子高生が工夫を凝らし安価にキャンプを楽しんでいます。ゴミの片づけやマナー、注意点などの情報もしっかりと描写されています。ゆるーく自分のペースでキャンプをはじめてみませんか?
3年ほど前に、年金収入だけでは老後30年間で約2000万円では足りないと話題になりました。これをきっかけに資産形成に興味を持った方もいらっしゃるかもしれません。だた、難しそうですよね、しかも海外で投資なんて。濱本明監修『マンガでわかる バフェットの投資術』(スタンダーズ)では、まんがでバフェット氏の人生を辿りながら、後の解説で彼が使った手法、企業分析や考え方を説明してくれています。ペプシとコカ・コーラ、どちらが人気か調べるために、ガソリンスタンドの客が飲んだ瓶の王冠を集めていたそうです。
コロナ禍の前は里帰り出産や、カナダにお母さんが手伝いに来てくれたりしました。ここ3年はそれも難しくなり新米ママさんは、大変だったんではないでしょうか。イラストレーターのたかぎなおこさんの著書は、弊社が納品している図書館から「人気があるから新刊が出たら必ず入れてね」とお願いされています。『おかあさんライフ。』(KADOKAWA)は40代で初出産・子育てをする著者と家族のお話で、お子さんが産まれてから1歳5カ月までを振り返ったものです。続刊の『おかあさんライフ。 毎日一緒におさんぽ編』は幼稚園入園までの記録のようですよ。
それではまた次号でお会いしましょう!
トロントにある日本の本屋さん Blue Tree Books
Blue Tree Books(J-town内)では、日本の本や雑誌を販売しております。話題の本はもちろんのこと、英語・その他言語のテキスト等も取り扱っています。店頭にない商品も、もちろん日本から取り寄せいたします。是非気軽にお越しください。3160 Steeles Ave E, Toronto(J-Town内)
905-415-0611
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