トロントの本屋さん2024年7月『老舗書店「有隣堂」が作る企業YouTubeの世界 「チャンネル登録」すら知らなかった社員が登録者数20万人に育てるまで 創業100年超』『放課後ミステリクラブ1 金魚の泳ぐプール事件』
7月号のトルジャはカルガリーが特集とのこと。ユーチューブの広告でカルガリーに移住した方たちが、住みやすく、自然が近くて、働きがいのある環境が整っていると紹介する動画が流れていました。地域の関係もあると思うので、オンタリオ州では流れていなかったかもしれませんね。カルガリー関連の本を探せなかったので、代りに動画と夏に繋がる本を紹介していきたいと思います。
本屋さんをさせて頂いている身としては、本関連の情報は気になります。YouTubeで「#木曜日は本曜日」を見ると「有隣堂しか知らない世界」がおススメで出てくるようになりました。登録者数が10万人を越えた頃から視聴し始めたため、「ゆーりんちー歴」は短いです。また、関西出身の私は恥ずかしながら有隣堂を知らなかったのです。
有隣堂YouTubeチーム著『老舗書店「有隣堂」が作る企業YouTubeの世界 「チャンネル登録」すら知らなかった社員が登録者数20万人に育てるまで 創業100年超』(ホーム社)
神奈川を中心に東京や千葉で書店を展開されており、音楽教室の運営や飲食店なども経営されているそうです。自社メディアが必要だとの社長の言葉から始まったYouTube製作を振り返る第1章、宣伝色を出さないけれど会社名「有隣堂」を押しだしたリニューアルの過程が分かる第2章、中山七里先生の24時間密着動画でブレークスルーした登録者10万人達成までの道のりが描かれる第3章、節目ごとに新たな目標を設定されている本チャンネルの次が分かる第4章で構成されています。
文具バイヤーの岡﨑弘子さんの本が6月に発売されるようです。気になる方はこちらも是非読んでみてはいかがでしょうか。
さて次は夏と言えば、お祭りとプールが登場するこちらです。
知念実希人・作、Gurin.・絵『放課後ミステリクラブ1 金魚の泳ぐプール事件』(ライツ社、既刊4巻)は、児童書ですが2024年本屋大賞にノミネートされました。発表された時は驚きましたが、著者は今回が5度目のノミネートだそうです。
小学4年生のミステリトリオと呼ばれる、辻堂天馬・柚木陸・神山美鈴が学校で起きた不思議な謎を解き明かすシリーズとなっています。
第1作は、プールに放たれた金魚、倒され夜に泣く地蔵さんの謎に挑戦します。登場人物から事象まで全て伏線で、最後にはそれらが一気に回収されます。コナン君ばりの推理力を発揮する天馬君に脱帽です。主人公は陸君らしいのですが、4作とも表紙は天馬君が真ん中でイラストも大きいのが謎です。
それでは次回お会いしましょう。
トロントにある日本の本屋さん Blue Tree Books
Blue Tree Books(J-town内)では、日本の本や雑誌を販売しております。話題の本はもちろんのこと、英語・その他言語のテキスト等も取り扱っています。店頭にない商品も、もちろん日本から取り寄せいたします。是非気軽にお越しください。3160 Steeles Ave E, Toronto(J-Town内)
905-415-0611
info@bluetreebooks.com
https://bluetreebooks.com/