トロント大学のランドマーク・プロジェクト University of Toronto|メープルバレー発。カナダの大学情報・アカデミア事情
コロナ禍になって以来、トロント大学の学生や教職員はリモートワークを実施している中、3つのキャンパスではランドマーク・プロジェクトと呼ばれる新校舎の建設が急ピッチで進行中です。
1.St. Georgeキャンパス
St. Georgeキャンパスでは、キャンパスの中心に環境に優しくまた歩行者フレンドリーなランドマークを建設中です。トロント大学の歴史上、最もオープンなスペースになるであろうとのこと。また、King’s College Circleでは地熱エネルギー・プロジェクトの建設中で、トロント大学の温室効果ガスを年間約15,000トン削減できる可能性があるとのことです。今年10月中旬に完成予定の5階建てRobarts Commonは、トロント大学の中心的役割を担う図書館としてオープンなスタディスペースを増加するなど、学生のニーズに応えた設計になっています。
2.Mississaugaキャンパス (UTM)
Mississaugaキャンパス (UTM)でも同じように新校舎が建設中です。完成予定のCentre for Medicinal Chemistryは、170,000平方フィートある施設で、癌治療や創薬などの医療研究センターを担う役割になるそうです。
3.Scarboroughキャンパス (UTSC)
Scarboroughキャンパス(UTSC)では、2023年秋に完成予定の新しい学生寮が建設中です。新学生寮は9階建て750室、ダイニング施設や多目的スペース、また屋上ガーデンやテラスなどが完備される予定です。
また、2024年に完成予定のInstruction Centre 2は、500人収容可能のクラスルームが24室、また様々な学生サービス課などが入る予定となっています。
これらのランドマーク・プロジェクトが完成した時には、現在のコロナ禍が過去の出来事になっていればいいな、と思います。