ナイアガラを代表するリースリングの造り手を擁する「Thirty Bench Wine Makers」|カナダワインすべてのみたいあじわいたい第3回
オンタリオ州ビームズビルにあるこのワイナリーの歴史は1980年まで遡り、年間生産量が5000ケースと比較的小さなワイナリーですが、ナイアガラワインのパイオニアの一つです。醸造責任者エマ・ガーナー氏は、2015年のワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、同年カナダのスモールワイナリー・オブ・ザイヤーに選ばれました。ナイアガラ地区を代表するリースリングの造り手として知られております。
リースリング種はドイツを始め世界中の冷涼なワインの産地で生産さている白ワインで、甘口から辛口、極甘のアイスワインまで様々なタイプのワインがあります。そして、きりっとした酸味が特徴です。その甘さと酸味のバランスの取れたものが高品質とされます。ナイアガラ地区で最も重要なブドウ品種と言っても過言ではありません。私自身最初にナイアガラワインの魅力に取りつかれたのは、リースリングがきっかけです。
Small Lot Riesling “WOOD POST”($29.95)
今回のお勧めワインは限定生産の「Small Lot Riesling “WOOD POST”($29.95)」です。ほのかな甘みのあるフルーティーな飲み易いワインで、まろやかな口当たりと、甘みと酸味のバランスが抜群です。食前酒としても楽しめますし、また、和食の寿司や刺身とも相性の良いワインです。その理由はワサビのツンとした辛さをこのワインの甘みが和らげてくれます。タイカレーやパッタイなどの辛口のアジア料理とも相性ばっちりです。
リースリング以外にも“Small Lot”シリーズのロゼやカベルネ・フランもお勧めです。
ロックダウンが解除されれば、「Thirty Bench Winery」ではスノーシューでブドウ園を観光できるツアーを実施しています。カナダのワイナリーならではの体験ですね。
Thirty Bench Winery: thirtybench.com