忘れられない、はじめての
こんにちは、ミホです。アイ・ラヴ・クッキング!トロントに来たばかりのころ、このひとことと情熱を(もちろん切羽つまったおさいふ事情は隠して)ぶつけにぶつけて、レストランでの仕事を手に入れました。いまは違う仕事をしていますが、それでもほぼ毎日、おうちのキッチンで料理をたのしんでいます。
いつも単純に、おいしいものを食べたい気持ちで台所に立ちますが、なんとなく元気がないときや疲れているときにも、料理。
手を動かすこと、目の前でできあがっていくこと、それはまちがいなく栄養になること。つくって、たべる。シンプルで、たぶん生命のきほん。
鶏も、お肉のひときれも、とにかく多くて大きいので、とてもやりがいがあるから、いっしょけんめい切ったり焼いたりしているうちに、すっきりしておなかがすいて、テーブルにつくころには食欲とたべて生きる力にみちてる。それってすごいなと思います。ここまで読んでおわかりになるとおり、なんでもむつかしく考えてちょっと面倒くさい感じになってしまうわたしには、なくてはならない息抜きだったりします。
先週、わたしは人生ではじめてまるまるの鶏を料理しました。記念すべき、マイ・ファースト・ホール・チキン。
えらそうに書いてますけど、オイルと塩こしょう、ガーリックをこすりつけ、野菜とピラフをしいてオーブンにいれただけの、すばらしくかんたんなローストチキンなので、あなたアイラヴクッキングとか言うわりにたいしたことないんじゃないのと言われてしまいそうですが(そしてじっさい、そのとおりなのでぐうの音も出ないのですが)。
でもこの広いひろいカナダのどこかに「せっかくカナダで暮らしているんですもの、スーパーマーケットでいちどはまるまるの鶏を買ってみたい。でも勇気がなくて…」という乙女が(もしくは青年が)ひょっとしているかもしれないので手順を書いておきます。ねんのため。
- まるまるの鶏を買ってきて、お湯をわかし、15分ほどゆでます。
- 鶏にオリーブオイルをたらし、塩こしょう、すりおろしたガーリック、オレガノをすりこみます。
- ひとくち大に切ったにんじん、セロリ、ズッキーニ、ベジタブルスープでかなりかために炊いたピラフをオーブン皿にしきつめます。
- そのうえに鶏をのせます。
- 180℃のオーブンで小一時間くらい焼きます。
かんたん!しかもものすごく料理上手になった気がします。とりわけ、ミトンをはめてオーブンからチキンを取り出すときの気持ちといったら!no frills のフライヤーで鶏のやすい週をチェックして挑戦してみてください。ぜひに。
オーブンの扉をあけるとき、なんとなくあたらしいなにかしらの扉もひらくはず。
Have a nice meal, Bye!