カナダ、メンタルヘルスや依存症ケアのためのサポートや資金の引き上げが進む | COVID-19カナダニュース
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、カナダでは様々なサポートに関する施策が行われているが、メンタルヘルスや依存症のケアに対する資金サポートも行われている。
アルバータ州政府は、新型コロナウイルス拡大に伴って自身のメンタルヘルスで悩みや苦労を抱えている人や中毒や依存症に困っている人などを支えるために元々のサポートからさらに5300万ドルを資金提供することを決定した。
この資金は主にオンラインでのサポートやヘルプラインの向上、新しい助成プログラム、メンタルヘルス検査やセルフヘルプガイド、アドバイスの提供、カウンセラーと繋がることのできるようなプラットフォームの設立などに当てられるという。
ケニー州知事は、“不安や憂鬱、恐怖、孤独を感じていたり、もうこの状況をうまくこなせなさそうだと感じていたり、アルコールや薬に頼りすぎてしまっていると思う人々にヘルプがあるということを知ってほしい”と強く語った。
レストランの10軒に1軒がすでに閉店、80万件もの職が失われる。
州政府による世論調査によると74%の州住民がパンデミックによってメンタルヘルスに何らかの影響を受けていると回答し、34%の人が少なくとも週の何日かで憂鬱さや将来への不安感といった感情を抱いているという。
これにより例えばアルバータヘルスサービスの専門的な臨床医からのバーチャルサポートを24時間年中無休で受けることが可能になる。これを通じて社会的孤立を感じていたり似たような体験をしていたりする人々の間の繋がりを強めることができ、お互いに共感やサポートをより見つけやすくできるようになるという。
本文=TORJA特派員 川田英奈