50%ものカナダ人が政府に不信感を抱いている!? | クイーンズ大学非営利団体の新型コロナ一般調査
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クイーンズ大学にある非営利団体「カナダ研究協会 The Association for Canadian Studies」によるランダムに選出された18歳以上のカナダ人1510人を対象にした新型コロナウイルスに関する一般調査が行なわれた。今回の調査は1510人と比較的少人数からの調査だったので、もう少し広範囲・大人数を対象にした調査を実施してみないと、一概にこれが全てとは言えない結果となっている。
調査によると全体のうち50%の人はカナダ政府が提示する新型コロナウイルスの情報を信用していないと答えた。これらの人々は、政府がウイルスに関する情報を故意に公表していないと述べたのに対し、残りの50%は政府が知る限りの全情報を提示していると回答。州別に見るとその不信感はケベック州で最も高く、60%の州の住民が政府は情報を公表していないと思うと答えた。さらに年齢別では、35歳から54歳のグループが57%と最も高い確率で政府に対する不信感を回答した。
この調査は18歳以上のアメリカ人1005人を対象にも行われたが、アメリカ政府に対する不信感を訴えた回答者は65%と高い数字が公表された。
また、カナダでは19%の人が新型コロナウイルスによる死者数が誇張されていると信じると回答し、さらに16%がこのウイルスは通常のインフルエンザのようなもので受け止めることに同意している。しかし、ロックダウンなどの予防措置に対する緩和について、86%ものカナダ人が秋に起こり得るとされている第二波のパンデミックを懸念しているとされた。
さらに、53%もの人が新型コロナウイルスの発生源とウイルスについて何らかの陰謀説を信じていると答え、37%は武漢の研究所から発生したという説を信じていると回答した。
カナダ政府は新型コロナウイルスに関するアップデートを随時オンラインや会見を通して行なっている一方で、バンクーバーやトロントなどでもロックダウンなどの規制に対するデモが続いている。
5月25日の時点でWHOは世界中において530万4772件の感染者と34万2029人の死者数を確認している。カナダでは5月26日時点で感染者数8万5998件、6566人の死者数が確認されている。