定期的に身近にある自然に触れて気分を和ませる時間を作ってみましょう。|留学カウンセラーが説くワーホリカナダ生活 Vol.120
トロントもすっかり秋が深まり、空気もピリッと冷たくなりましたね。毎年秋になってこのピリッとした空気を感じると、私自身22年前に初めてトロントに留学でやってきた当時の感覚を少し思い出します。ちょうど秋ぐらいに渡航したので、この地に来てまだ間もないころに感じた「カナダの空気」というのがまさにこのピリッとするような空気だったので、秋はとても感慨深くなります。その当時、カナダの一番大きな都会に来たというのに、街中には公園も散在していて木々も沢山あるしリスなどの野生の動物も沢山見かけるので、思いのほか自然も身近だなと思ったのを覚えています。
日常生活編72:定期的に身近にある自然に触れて気分を和ませる時間を作ってみましょう。
娘のミニボスはトロントの中心地で生まれ育っているので、カナダでは「都会っ子」の部類に入ります。私が子供の頃は近くに山や川や田んぼが広がっていたので、それに比べたらミニボスが育っている環境は都会の中で整備されている環境ではあります。むしろその反動で興味があるだけなのかわかりませんが、ミニボスは公園に行くと木登りをしたがったり、リスや鳥を追いかけまわしたり、砂や泥で遊んだり、ドングリや松ぼっくりを集めたりするのが大好きです。幼稚園から帰ってくると、どこをどうやったらそんなに砂だらけ泥だらけになるのよっ!と突っ込みたくなるくらい汚れています…。たまに湖畔に連れていくと、着の身着のままバシャバシャと水の中にはいり、いろんなものを拾ってきます…。リスやウサギ、ラクーン、鳥などの野生動物を見かけると必ず話しかけます(お願いだからスカンクには話しかけないで…涙)。でもそうやって野生のものや自然のものに触れることで、ある意味感性も豊かになったり、自然や動物を大切にする感覚が育つのかな、と思ったりします。
実際私自身も、毎日仕事と育児のストレスでバタバタした日々を過ごしていますが、週末などにふと公園で木々を眺めたりリスの行動をじっと観察してみたりしていると、何となく気持ちが落ち着くのが分かります。ダウンタウンの住宅街を歩いていても、結構立派な大木があったりして、見上げると結構感動します。
またトロントにある有名なハイパークにいくと、都会にあるとは思えないレベルの森林に入ったりすることができます(ハイパークで野生のフクロウを見かけたときには思わずミニボスと二人で興奮しました)。野ウサギやオポッサムも家の近所で観たことがあります。
こんな感じで、トロントの都会に住んでいても、意識をすれば意外と自然は身近にあったりします。異国の地の都会に来て、色々とストレスを多く抱えた留学生の皆さんも沢山いらっしゃると思いますが、心に余裕がなくなりつつあるな、と感じた時にはふと身近にある自然に目をやって、気持ちを和ませてみるとよいと思います。もともと日本人の私たちは古代から自然のパワーを信じる血が流れていると思います。ですので、たまに自然に触れるようにすることでまたエネルギーが湧いてくるのではないかと私は何となく信じています。