グローバル社会の中で自分自身もグローバルマナーを身につけるべく、先入観やIgnoranceをなくす努力をしましょう。|留学カウンセラーが説くワーホリカナダ生活 Vol.127

先日、何となく留学やワーホリなどに関するYouTubeビデオを色々検索して、興味深い動画を観てみたりしていたのですが、その中で実際に現地に留学中の学生YouTuberやワーホリYouTuberの人たちが、いかに現地の生活が大変でしんどいか、そして思っていたほど現実は甘くなかった、というようなトピックの動画が多数上がっているのをみて、少し苛立ちが湧いてきたことがありました。留学は勿論大変なことが沢山あるものですし、そういった現実的なところをちゃんと情報として発信することは必要な事だと思うのですが、その発信の仕方がまるで「今カナダにワーホリに来るべきかもっと考え直した方がいい(来ないほうが良かった)」といったようなネガティブなメッセージに見えてモヤモヤさせられるものだったのです。
日常生活編79:留学に関してネガティブな印象の情報は決して鵜呑みにせず、偏った意見などに左右されない心構えを持ちましょう。

ここ数年でソーシャルメディアが急激に発展し、色々な意味で情報収集の仕方や情報発信の仕方も大きく変化しました。留学をしたいと思った時に、まず情報収集をするとしたら、留学エージェントに問い合わせたり、身近にいる留学経験者や学校などにある留学相談窓口などに相談をしたりというような従来の方法よりは、最近はまずインスタグラムやYouTube、X(旧ツイッター)などといったSNSで発信されている情報を色々検索するというところから始まることが当たり前になっているようです。そのため、私たちのようなエージェントも、とにかくそのSNSでの情報発信に力をいれてフォロワー獲得に躍起になってしまっている傾向があります。もちろん専門のエージェントが発信しているSNSの情報ですので、基本的に留学をポジティブに捉えてもらえる内容が多いと思います。
ただ、最近は専門のエージェントの発信ではなく、実際の留学生や、英語や海外関連の発信をしている人気YouTuberと呼ばれる人たちの個人的な見解や視点を基にした内容の情報発信の方がより多くの人たちに見られている傾向があるようです。そしてそういった人気“インフルエンサー”が発信した個人的な意見のほうが重視されるので、もし彼らが何かネガティブな経験や思いをしたことを発信したら、フォロワーの人たちも同じ経験と思いをすると思ってしまうわけです。もちろん、もしそのインフルエンサーの人たちが、「こういう現実もあるから心得ておこうね」という意味で発信していて、留学に興味を持っている視聴者が「そうか、そういった現実もちゃんと覚悟しておこう」という捉え方をするのであればよいですが、発信のされ方が「辛い、ひどい、ありえない」などのネガティブなものだと、留学自体をネガティブに捉えられてしまう可能性があります。確かに留学はキラキラしたものではなく、実際は大変なことの方が多いです。でも、それも含めて、皆さんの「留学したい」という思いこそが大事なのです。留学に興味を持った時のそもそもの気持ちを忘れないでほしいのです。誰かのネガティブな意見に振り回されず、しっかり自分の軸を失わないで情報収集をしていきましょう。










