留学カウンセラーが説く留学の心得 Vol.28
ワーキングホリデーで仕事探しを始めいくつかのお店や企業などに履歴書を出すと、次にどうしても気になるのはいつ頃にそのお店のマネージャーや雇用担当者から連絡が返ってくるのかという所だと思います。履歴書をお店のマネージャーなどに提出でき、「それじゃあまた連絡するから」というような事を言われたら日本人的な心理としてはどうしてもその翌日くらいには何かしら連絡が来るものだと期待をしてしまいがちです。ただこちらカナダですと必ずしもそれが面接や雇用に繋がるサインや直ぐに返事がもらえるという意味とは限らないというのはあらかじめ認識をされておかれるほうがよいでしょう。
仕事探し編3:雇用主から必ず直ぐに返事が来るということは期待せず諦めずに活動しましょう。
日本だとアルバイトを探す際などにもまずは求人広告を見て問合せをし、履歴書を提出したり面接をしたりした後は、通常採用でも不採用でもその連絡は数日以内に返事がくるのが一般的だった為、こちらカナダにきても同じような仕組みだと思ってしまう方も多いようです。そのため、面接まで行ったのにその後の返事がなく、仕事が決まったのかどうかも分からず他の仕事を探し始めることもできない、というような相談をされる方も多々いらっしゃいます。ただこちらカナダですと、もちろんそのお店や雇用主によっても異なりますが、必ずしも直ぐに連絡が来るとは限らないことが一般的と言わなくてはなりません。直ぐに返事が来ない理由は何とも一概には言えないので、判断しにくいものではありますが正直待っていてもラチがあかない事も多々あります。中には全く連絡もないまま終わってしまう事も残念ながら普通に起こり得ます。そんな状況でずっと待っていては、ただただ時間を無駄にするだけです。その間にも積極的に色々別の仕事先を探すべく活動的に求職をしていくほうが、より仕事が決まる確率も高まり、時間も無駄になりません。
もしもどうしてもそのお店で再度チャレンジしたい、是非働きたい、というような意思が強いのであれば再度自分からフォローアップの電話を入れてみたり、数日後にまた自分から仕事がしたいですというアピールをしに行くという勇気も必要です。
過去にワーキングホリデーでこちらに滞在中、仕事がなかなか決まらずに悩んでいた時にいつもお気に入りでお客として通い詰めていたお店で、たまたま求人が出たので絶好のチャンスだと思い、即座にアプライをした所、お店のスタッフが顔見知りにもなっていたこともあり、またお店のメニューなどもすでに知っているものも多かった為直ぐに採用されて、その仕事ぶりとモチベーションの高さを評価され、そのうちお店を任されるくらいのポジションにまで上り詰めることができたというような成功例を持っている人は結構いらっしゃるものなのです。そういった時にも諦めないでやる気を見せる。語学力などの多少のハンデはあっても日本人の勤勉さを武器に、よりしっかり仕事ができることをアピールする。そういったことを実行していくことで、より理想的な環境やスタイルで仕事に就くことが可能になってくると思います。またその様なやる気や挑戦する力を見せることで、その意欲やスキルを評価してくれるような雇用主に出会える可能性を広げるためには、やはり仕事にありつくまで諦めずに積極的に行動をするべきなのです。そういった日頃の努力を惜しまずに、時間も無駄にせず強い意志とフットワークの軽さを意識することが就職への成功の秘訣の一つと言えるでしょう。
East-West カナダ留学センタートロント社代表
大学卒業後2001年に語学留学でトロントに渡来。語学留学とビジネススクール、ワーホリなどを経たのち、ジョージブラウンカレッジに進学。 成績上位者Dean’s Honour のタイトルを得てPost-Graduate Diploma取得。カレッジ卒業後、現職に就き就労ビザを経たのち永住権取得。カウンセリングした留学生は延べ1千人以上にも及ぶ。
HP: www.eastwestcanada.jp