【解説】EI・カナダの雇用保険の資格内容と申請方法


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今回の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、通常の「EI」よりも申請に対する規制や条件が緩和された。今回施行された申請資格や申請方法をおさらいする。

1:申請資格

「EI」は、医療的理由(病気・けが・隔離)で勤務することが不可能になった人のために設けられた、最大15週間受け取ることが可能な金銭的援助。収入の55%、週に最大で573ドルの援助を受け取ることが可能だ。

通常、「EI」を申請するためには、次を証明する必要がある。

  • 1週間あたりの収入が40%以上減少した期間が1週間以上続いたこと
  • 医療的な理由により勤務することが不可能になったこと
  • 診断書(なお、今回の特例として、感染及び予防のために隔離を余儀なくされている対象者は診断書を提出する必要がない)

2: 申請に必要な書類・申請方法

申請から受給までの順序は次の通りだ。なお、隔離により申請が不可能となった場合、後々から申請して隔離していた期間の受給額を受け取ることも可能になるという。

①必要な書類を集める

申請するにあたり、医師による診断書と今までの勤務先の情報が必要となるが、これらの書類は申請時に持っている必要はない。申請後に書類を送ることも可能。

②オンラインにて情報を入力する

申請はなるべく早く済ませることをおすすめする。休む前の最終勤務日から4週間が経過してしまった場合、受給資格を失う恐れがあるそうだ。なお申請するにあたり、今までの勤務先情報や口座情報が必要となるので予め準備しておきたい。

ポイント

通常、申請してから受給まで一週間、受給額を受け取ることができない「待ち時間(Waiting Period)」が設けられるが、今回の新型コロナウイルスを受け、今回の新型ウイルスにより隔離を余儀なくされている人に対してこの「待ち時間」が免除される。

政府の公式サイトによれば、「待ち時間」の免除に関しては1-833-381-2725(フリーダイヤル)に電話すれば対応してくれる。

カナダ政府は受給資格を失わないためにも、まずは申請することを強く勧めている。

③必要な書類を送る

オンラインにて申請を済ませた後、書類を準備する必要がある。各書類の詳しい情報は次の通りだ。

診断書: これは医師にサインしてもらう必要があるが、書類は以下の二つから選べる。

  • カナダ政府の公式ウェブサイトに掲載されている診断書
  • 医師による独自の診断書

診断書の必要の有無は申請後、連絡があり明らかになるというので絶対必要とは限らない。しかし、後ほど必要になることもあるため、政府は6年間保管することを勧めている。なお、診断書を書くにあたり料金を請求されることもあるが、この料金は自費で支払う必要がある。

勤務先情報: この情報をもとに、

  • EIの対象になるか否か
  • 対象になる場合、受給する金額

以上の二つの事項が割り出されるという。

④受給額を示した書類とコードが届く

申請した後、カナダ政府(Service Canada)より受給額が示された書類が郵送にて届く。また、この書類には4桁のコードが添付されていて、このコードはオンラインの申請書にアクセスするために必要となるので大切に保管しておきたい。

⑤オンラインで申請状況をチェック・情報を更新

届いたコードとSINを使えば、オンラインで申請状況を確認することが可能になる。
また、申請した後も受給するための資格が続いていることを証明するために二週間ごとに情報を更新する必要がある。

今回の新型コロナウイルスの拡大を受け、雇用保険に対する条件がいくつか変更されているので、対象者はこれらをチェックした上でなるべく早く申請しよう。