「私の世界を何十、何百倍にも広げる、一生付き合っていきたい存在」福島未来さん カナダ滞在歴 9ヶ月|英語とわたしとカナダ
福島未来さん
カナダ滞在歴 9ヶ月
宮崎県出身。元新聞記者、元映像編集者。Co-opではデータ分析を専攻。
【経歴】
2019年 8月 NY留学準備のため、勤務していた新聞社を退社
2020年 3月 NYの大学に合格も、新型コロナの影響で渡米を断念
2020年 8月 国際放送局のあるテレビ会社に転職
2021年 9月 海外留学を諦めきれず退職
2021年12月 Co-op留学のためカナダへ渡航
おとなしかった私にとって、初めて自分に自信をつけられたのが英語
「英会話スクールに行ってみる?」8歳のとき、母親のささいな一言から私の英語学習は始まりました。なんとなくで始めたものの、小学校や中学校での英語の授業で周りより英語ができるということがかっこよく思えました。
高校生のときには英語ディベート大会に参加し、県で優勝しました。「やっぱり私は英語が得意だ」と鼻高々でしたが、その後の九州大会では見事に惨敗。上には上がいるという事実をつきつけられました。まだまだ実力は足りないけれど、もっと英語を頑張って将来は海外に行きたいという思いから、たくさんの外国人に会えるであろう東京の大学に進学しました。
大学では多くの留学生と出会い、1ヶ月の語学留学も経験し(オーストラリアのメルボルン)、いつか海外に飛び立つんだ!という気持ちは常にありました。ドラマや映画を見たり、海外の友達に会いに旅行に行ったりと、英語学習は継続してきました。
海外に行きたい!という気持ちが常にあったことが、これまでの英語学習のモチベーション
海外留学の夢とは別に、もう1つの夢であった新聞記者の仕事を始めたのは大学卒業後の2016年。記者の仕事をしながらも、いつか留学に行きたいという思いは持ち続けていましたが、なかなかやる気が起きずに英語の勉強はストップしていた状況でした。「このままじゃだめだ」と思い切って入社4年目に退職し、英語の勉強に集中する環境をつくりました。
アメリカ・ニューヨークの大学に編入(第二学士)するため、3ヶ月でTOEFL80を取らなければならない状況でした。毎日図書館にこもってひたすら問題集を何度も解き、単語を覚え、オンライン英会話でスピーキングを練習する日々です。それまでに受けたTOEFLは大体70くらいのレベルでしたが、日々の努力あってか、なんとか3ヶ月以内に目標点を取ることに成功しました。
2020年3月、応募した2校から合格をもらい、やっと留学の夢が叶う!…というときに始まったパンデミック。最後まで留学に行くか迷ったものの、今はタイミングではないと感じたために断念。全てがどうでもよくなり、魂が抜けて空っぽになった気分でした。
そんなときでも、英語を勉強したい気持ちだけは失っていませんでした。なんとかして英語を身近に感じたいと、英語を使えそうな仕事を見つけて応募。運良く某テレビ局での仕事に採用されました。仕事自体は楽しかったのですが、やっぱり実際に外に出てみたいと、いつも海外に行くチャンスは狙っていました。
英語“を”学ぶのではなく、英語“で”学ぶCo-op留学
そんな折に見つけたのが、カナダでのCo-op留学。英語“を”学ぶのではなく、英語“で”学ぶことを意識していたこと、海外で仕事をしたいのなら、英語+何かのスキルが必要だと思っていたこともあり、一念発起してCo-op留学に挑戦してみようと決心しました。その決断は間違っていなかった、むしろ最高の決断だったと言うことができます。
Co-opでは、ザ文系の私が理系の「データ分析」を学んでいます。専門用語などわからないことだらけではありますが、「わからないことをそのままにしない」ことを意識し、わからないことは調べる、メモをする、実際にその単語を使って人と話してみるというステップで、知識と英語力を高めています。また、たまには息抜きも必要なので、継続して英語のドラマや映画を見るようにしています。知らなかった単語、熟語ノートをつくり、定期的にまとめるようにもしています。
自信が持てるようになると「もっと英語で話したい!」という欲がわいてくる
トロントで留学をスタートしたとき、コロナ・オミクロン株の影響で、ほぼ全てがロックダウン状態になっていました。もちろん授業はオンラインです。初めての授業で、インド出身の先生と多国籍のクラスメイトの独特なアクセントのある英語が理解できず、ひどく焦ったことが記憶に新しいです。毎日授業の録画を見直して理解しようと努力したり、みんなの話す英語を注意深く聞いてみたり、できることをあれこれと試すしかありませんでした。
そんなある日、あるクラスメイトが言ったジョークに対して笑っている自分に気づき、「あれ、ちゃんと理解できた!」とうれしくなったことをいまでも覚えています。インドなまりの先生の英語もほぼ理解できるようになり、聞いた分だけ耳は慣れるものだなと感じた経験でした。
また、ほんの些細な変化ではありますが、会話の中で「Sorry?」と聞き返すことがなくなった、自信を持って話すことができるようになった点も、英語力が上がった証拠ではないかと思っています。聞き返さずとも何と言われたのかわかるのはとても気持ちが良いですし、自信が持てるようになると「もっと英語で話したい!」という欲がわいてきて、それだけで英語力アップの強いモチベーションにつながると感じています。
多国籍文化であるカナダにおいて、いろんなアクセントを尊重し、もっと知りたい、理解したい
今の夢は、前職の記者の経験とCo-opで学んだデータ分析の知識を活かし、海外でデータジャーナリスト(データを専門とする記者)になることです。海外で記者になるには、やはり英語はできて当たり前の世界だと思います。今のレベルでは、大学に入学することはできても、メディアで働くことができるレベルではないと自覚できているので、まずは海外メディアの報道を身近に感じるところから始めなければと考えています。
また、相手が何と話しているのか正確に理解できなければ、インタビューをすることも記事を書くこともできません。単にリスニング力をアップさせるだけではなく、多国籍文化であるカナダにおいて、いろんなアクセントを尊重し、もっと知りたい、理解したいと強く思います。これから記者という目標に向かい、いろんな出会いを通して英語力を磨きながら自分を成長させていきたいです。
【一問一答】
- カナダに来た時の英語力
英語で大学の授業を受けられるレベル - オススメの学習ツール
難しくないドラマや映画を見る!ドラマだと王道の『FRIENDS』。
映画はDisney+でディズニー映画を見ることが多いです。
英語音声+英語字幕で鑑賞し、わからない単語は調べてスクリーンショットを撮っておき、後ほどノートにまとめます。 - もし不自由なく英語ができたら?
ニューヨークに行って、CNNやThe New York Timesのような世界的メディアで記者としてバリバリ働きたい! - 英語に関する資格や点数
TOEIC 975(2021年2月)、TOEFL 81