Essence Of Beauty #08
#08『腹式呼吸』で冷え性解消!
トロントの長く厳しい冬が始まろうとしています。寒い冬は、冷え性に悩む人には特に辛くなるのではないでしょうか?冷え性の原因として、自律神経との関係が挙げられます。自律神経には、交感神経と副交感神経があり、内臓や血管など、無意識下での体の働きをコントロールする役割があります。悪いストレスをうけると、心身を活動的にする交感神経が活発になります。ストレスが溜まり、交感神経が働き過ぎると、筋肉が緊張したり、血流の流れが悪くなったり、体に様々な悪影響を及ぼします。ストレスには、人間関係などの社会的要因や、心配事などによる心理的要因からうける精神的ストレスと、食事や運動関係、騒音や気温などの外的要因からうける身体的ストレスがあります。季節の変わり目など、気温の低下による気圧の急激な変化は環境的ストレスとなり、体に大きな負担がかかります。そこで、体をリラックスさせ、血管を拡張させる働きを持つ副交感神経とのバランスをとることで、心身を健康にし、冷え性をも改善してくれるのです。内臓は、自律神経によって無意識下で働いていると述べましたが、唯一、私たちが意識をして動かせる臓器が肺です。そして、1番簡単に、副交感神経の働きを高めてくれるものが、『腹式呼吸』なのです。腹式呼吸をすることで、肺の下にある横隔膜が上下に動き、内臓がマッサージされて血行が良くなります。また、横隔膜に自律神経が密集しており、刺激することで、副交感神経を優位にしてくれます。今年の冬は、この素晴らしい肺機能を使って、冷え性を改善し、トロントの寒い季節を心身健康に過ごしましょう!
腹式呼吸の方法
①鼻もしくは口からゆっくり息を吐きます。
→お腹が凹む。
→横隔膜があがっている状態。
②おへそあたりに意識を集中させて、鼻からゆっくり息を吸います。
→お腹がふくらむ。
→横隔膜が下がっている状態。
POINT !
- 息を吸う時は鼻から吸うことで、汚れた空気を浄化してくれます。
- 吐くことから始める。
- 動いているのはお腹だけ。
- 吐く息を長くすること。
小池 恵理子
千葉県生まれ。ジュエリー、ファッション業界で経験を積み、その後日本,カナダでネイリストとして働く。生活信条は心身共に健康でいる事。インド単身バックパッカー経験有り。現在、全米ヨガアライアンスの資格取得を目指し、日々特訓中。