Eye Capture #010
トロントの冬は長いといわれていますが、3月に向かって少しづつ気温が上がっていき、春に近づいているように思います。日本でもカナダでも、長かった冬が終わり春になると、植物たちは芽を出し人々は外に繰り出します。今回、そういう春が訪れる喜びを表すようなグラフィティをDundas St. W×Sheridan Aveで見つけました。
まず目に入るのが白で立体的に大きく書かれたDundas West!の文字。この付近のエリアがDundas Westだと想像することが出来ます。そのWest!の後ろにはハイビスカスのような大きな花が咲いています。そして、さらに大きく描かれた左側の蝶も印象的です。蝶の羽には人々の顔が描かれ、女性や男性、男の子、女の子、そして犬のような不思議な生き物は動物たちを表しているのでしょうか。それぞれの顔の色はオレンジ、黄緑、水色、赤色とさまざまですが、共通しているのはみんな笑顔だということです。蝶の背景は放射線状に伸びる水色と青色のラインが描かれ、澄み渡る青い空をイメージさせます。
大きな蝶や花の下には黄色で縁どられている黄緑の茎が大きく伸び、グラフィティに躍動感あふれる印象を与えています。その周りにはオレンジと赤色のけむりのような形が描かれ、地面から伝わる陽気を感じさせます。また、このオレンジと赤色が陽気さを出すことにより、黄緑の茎がさらに力強く見えるように思えます。
少しそばを見ると、緑色の葉が描かれている箇所があり、背景はエメラルドグリーンのような色で囲まれています。木を表しているようでもありますが、小さな植物の芽を表しているようにも見えます。
このグラフィティを見ていると、早く春が来ないかと待ち遠しくなると同時に、冬が明けたら何をしようかと考えたくなります。皆さんは冬が明けたらどこに出かけますか?早速イベントをチェックして予定を立ててはいかかでしょうか^^
Tsubasa
沖縄県出身。以前他国でワーキングホリデーを経験した後、自分の英語力に納得がいかず、再びワーキングホリデーを決意。数ある国の中でカナダを選んだのは、ワーキングホリデーでカナダから帰ってきた人達がきれいな英語を話しているのを見たことがきっかけ。日々英語の発音に苦戦しながら、自分が好きなデザイン・アート・音楽等のイベントを見つけてはトロントを歩き回っている。