【第20回】極寒の五大湖で Blue Iceをみよう|グレートレークスとブルーサークルの旅
皆さん今年の冬はどのようにお過ごしですか?昨年末エリー湖周辺を襲った大寒波で、避暑地で有名なクリスタルシティーが街全体が氷に覆われ、その様子は日本のニュースでも報道されていましたね。
今回は氷にまつわる流氷についてお話をしたいと思います。いくら寒い中西部でも世界有数の広さを誇る五大湖全体を凍らすことはできませんが、1月後半から2月までミシガン湖やヒューロン湖では、厚さ15cm以上の流氷が流れ付き、幻想的な景色が広がります。
なぜ氷が青くみえるの?
この氷の塊の色合いや成り立ちは、氷河ができるプロセスで説明ができます。氷の上に幾重にも雪が降り固まり、圧縮され、中にある空気が押し出されることで、不純物がない密度が高い氷が作られます。密度の高い氷は色を吸収し、鮮やかなブルーの氷の塊ができるのです。そしてその氷に光が当たると、その光景は青色を閉じ込めたように光り輝き、見た人をおどろかせることになります。
氷でてきたマリモ?Ice Balls
この時期のミシガン湖畔では、さまざまな形をした流氷が流れつきますが、中でも特に変わっているのは、Ice Ballsと言われる完全球体の氷の魂。湖畔に打ち付ける波と凍てつく寒さによって、ちりに着いた小さい氷の粒が成長してソフトボールぐらいの大きさに成長します。その成長する過程は、阿寒湖のマリモの様です。
氷でてきた火山!Ice Volcanoes
秋から冬に強く吹く風の影響でミシガン湖の東海岸、South Bend, Hollandでは、強い波が浜辺に打ち付けられ、まるで防波堤のように数メールにもなる氷の山をつくります。この氷の山をIce Volcanoと地元の人はよんでいます。地元の人の中には、この強い波を利用してサーフィンをしたりする人もいるほどです。
氷づけの灯台
厳しい冬の間には五大湖にある灯台の多くは氷漬けになり、自然が作り出す彫刻はまるで少し前に世界的に流行ったディズニーの映画の世界のよう。朝日や夕日に照らされた灯台はキラキラ輝いてとても素敵な景色をみることができます。いくつかおすすめの灯台をピックアップしてみたので、是非お出かけの際には足を運んでみてくださいね。
South Haven Lighthouse
Water Street, South Haven, MI 49090
St. Joseph North Pier Outer Lighthouse
St.Joseph North Pier, Saint Joseph, MI 49085
この寒い中西部では冬の間は雪と氷に閉ざされ、なかなか外出する機会がありませんが、冬ならではの景色を見ることができる絶好のチャンスなので、天気の良い晴れた日にはぜひお出かけしてみてください。
今回は五大湖の流氷を中心に、ご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか。インスタグラムの@michitravel_channelでもカナダ/アメリカの素敵な魅力を発信中です。もしよろしかったら覗きに来てくださいね。
カナダスペシャリスト・グレートレイクスペシャリスト・トラベルアドバイザー
Google Local Guide Level 7 心に残る旅行手配をモットーに約20年にわたって旅行業界でツアー企画、法人出張、チャーター機の手配をしていました。インスタグラム「michitravel_channel」では、心に残るカナダアメリカ中西部の魅力を発信しています。いいねやフォローいただけたらとても嬉しく思います。