【第26回】夏のブルーサークルへ レイクミシガンサークルトリップに出かけませんか?(3)|グレートレークスとブルーサークルの旅
前回は「夏のブルーサークルトリップを題材に前半のトラバースシティ」までのご紹介をいたしました。今回は紅葉も楽しめるアッパーミシガン、ウィスコンシン州を回る後半部分のご紹介をいたします。
アメリカ屈指の高級リゾート「Mackinac Island」
ミシガン湖とヒューロン湖が繋がるマキノー海峡に小さな島が浮かんでいます。マキノーアイランドと呼ばれるこの島は、日本のガイドブックにはあまり載っていない、アメリカ屈指の高級リゾート。
島の魅力その1 車乗り入れ禁止!
島には島民以外の車の乗り入れは、禁止されており、島に渡るには、マキノーシティから出ているフェリーを利用する必要があります。
島の魅力その2 移動手段は馬車か自転車
フェリーで渡ると目の前にはレンタサイクル屋がたくさん。自転車を借りて島の探索に出るのも楽しいですが、馬車に揺られてゆっくり観光したり、もちろん徒歩で散策することもできます。車を見ることのないこの島では、外の世界とは違うゆっくりとした時間が流れます。
島の魅力その3 アメリカのお菓子といえば⁈
アメリカ人に子供の頃の懐かしいお菓子をいくつかあげて貰うと必ずリストに出てくるチョコレートのお菓子「Fudge」。フェリーを降りたら島いっぱいに広がる甘いFudgeの匂いは、マキノーアイランドのご当地スイーツ。甘いから嫌なんて言わず、是非旅の思い出に、是非試してほしいお菓子です。
カナダの大自然に引けを取らない雄大な景色が楽しめるアッパーペニンシュラ
ブルーサークルに都会と田舎を分ける境界線があるとするなら、その境界線の一つはマキノーブリッジ。この美しい橋を境にアッパーペニンシュラと言われる大自然が広がるエリアに突入します。
アメリカ屈指の透明感!碧(あお)の泉
「Kitch-iti-kipi」
青と緑が混ざり合うこの「Kitch-iti-kipi」は、スペリオール湖とミシガン湖の間にの狭いエリアにあり、クリスタル色の地下水が勢いよく湧き出ています。この泉に私が別の名前をつけるなら、碧(あお)の泉・Blue Pond。
湧き出る水の量は、毎分1万ガロンにもなり、これは家庭用の浴槽で換算すると、130個分ぐらいに相当します。またこの泉には、流れ込む大きな川がないため、透明感が半端なく、泉の底を泳ぐトラウトの群れを見ることができるほど。泉に張られたロープをつたい、手動で移動させる筏もここならではの体験です。
眼前に広がる赤い絨毯が見れる場所「Copper Peak」
ここはもともと1970年代にスキーのジャンプ台として設計され、数々の大会が開催されてきました。現在は改修中ですが2024年には再開される予定です。このジャンプ台は、一般人でもリフトとエレベーターで上ることができ、そのジャンプ台の上からスキージャンパーと同じ視点で、雄大な景色を見ることができます。
モントリオールの近郊にある紅葉の名所ローレンシャン高原にも似たような景色が眼下に広がります。
ジャンプ台近くを流れるBlack Riverは、タンニンが多く含まれており、赤茶けた崖や川の色は、紅葉をより鮮やかに見せてくれます。
グレートレイクのサンクチュアリ「Door County」
グレートレイク沿岸でもまだまだ知られていない美しい秘境があり、その中でもミシガン湖に突き出したウィスコンシン州ドアーカウンティーは、おすすめしたいエリアです。今回は少しだけご紹介。ご希望が多ければまた特集記事を掲載したいと思います。
魅力その1 大手チェーンはありません
少々保守的なウィスコンシン州ならでは、大手ファストフードやホテルチェーンは、アッパードアカウンティーには、21世紀になった今でも進出していません。地域に密着した昔ながらの街並みが今も広がっています。
魅力その2 アメリカにあるスカンジナビア
スカンジナビアから移民の多かったこのエリアには、今もスカンジナビアの文化を感じる街やお店がたくさん。田舎の社交場として昔から経営されている、レイクミシガンで採れた魚やステーキなどを出す、Supper Clubが多く残っているのもこのエリア。
レストランの屋根にヤギが放牧されたAl Johnson’s Swedish Restaurant & Butikはスカンジナビア料理を出してくれるレストラン。Swedish Pancakesが特におすすめ!
休日の混雑時には、待ち時間が1時間以上になるほどの人気の店です。レストランに併設されたお土産屋さんで、かわいらしい北欧雑貨を見ながら順番待ちしても楽しいですよ。
シカゴまで1時間の港町 ミルウォーキー
ウィスコンシン州の中でも大都会のミルウォーキーは、Brew Cityとも呼ばれていることもあり、今でもビール産業の一大生産地です。ミルウォーキーには、ミラー(Miller)、パブスト(Pabst)、シュリッツ(Schlitz)のようなブランド以外にもブリュワリーがたくさんです。
世界的に有名なバイク会社HARLEY DAVIDSON誕生の街
たとえバイクに乗ったことがない方であっても一度は、聞いたことや見たことがあるアメリカを象徴するHARLEY DAVIDSONの名前。
このバイクメーカーの生誕の地が、ミルウォーキーであることを知っている方はそんなに多くないかもしれません。ただこのミュージアムは、あなたがバイクファンでなくても充分に楽しむことができる博物館になっています。
カナダスペシャリスト・グレートレイクスペシャリスト・トラベルアドバイザー
Google Local Guide Level 8 心に残る旅行手配をモットーに約20年にわたって旅行業界でツアー企画、法人出張、チャーター機の手配をしていました。インスタグラムmichitravel_channelでは、カナダ・アメリカ中西部の生活が楽しく充実したものになる旅情報を配信中。