【ユネスコ無形文化遺産】登録記念として、日本三大盆踊りのひとつ「郡上おどり」がトロントで開催|8月13日@ 日系文化会館
先着500名!郡上市から踊り手ぬぐいやうちわなどが進呈
日本三大盆踊りのひとつでお盆の4日間は徹夜で踊り抜くことで知られている「郡上おどり」。トロント時間8月13日の正午から3時までの間、日系文化会館小林ホールの大スクリーンには、現地とのネット中継によって日本の深夜1時から明け方の4時までの現地の踊りを5台のカメラを駆使してカナダで映写する。
また、日系文化会館で行われるトロントの踊りの様子も、同じように日本の会場に送られ、地球の表と裏で同時間に同じ音楽で同じ踊りを踊るという日加をつなぐ盆踊りとなる。
当日は午前10時から踊りの講習会も実施
本場では、上手に踊れる人には郡上おどり保存会から免許状が進呈されるそうだが、トロントでも当日は、会場で郡上市長の代理人による審査があり、踊り上手な人には免許状が発行されるという。さらに、郡上おどりが初めての人のために、午前10時から正午までの会場では踊りの講習も行われる。家族、友人を誘って気軽に踊りの輪に加わって郡上おどりの楽しさを味わってみよう。
「郡上おどり」の魅力は、見る踊りではなく踊るおどり!
郡上おどりの特徴のひとつが「見る踊りではなく踊るおどり」だ。そもそも江戸時代に郡上八幡のお殿様がお盆の4日間に士農工商の身分を超えてみんなで踊るようにと始められたという。以来400年にわたって地元の人も観光客も隔てなく踊りを楽しんでいる。踊りの動きも簡単で誰でもすぐに踊れるところ、決してショーやパフォーマンスではないことが今回ユネスコが無形文化遺産に登録を決めた理由の一つかもしれない。
入場料
大人10ドル、シニア8ドル
12歳以下の子供は無料
入場される先着500名に「踊りうちわ」と「踊り手ぬぐい」を進呈。チケットは当日会場のほか、Eventbriteでも発売中。
https://www.eventbrite.com/e/gujo-odori-unesco-intangible-cultural-heritage-inscription-celebration-tickets-563610723847?aff=ebdshpsearchautocomplete
実行委員会代表の棚橋則之さんに聞く
行委員会代表を務める棚橋さんは、岐阜県の郡上八幡の出身だ。弟さんが町の観光協会会長を務めていることから、観光のSNSやウェブサイトなどの管理を任されカナダから発信している。また、北米における日本へのインバウンドの情報なども逐一報告しており、「郡上おどり」が昨年11月にユネスコ無形文化遺産に登録されたのを受けて、地元で記念となるような祝賀イベントを開催したいという声が上がったため、今回のトロントでの開催を提案し実現するきっかけとなった。「郡上おどり in トロント」は、2008年にも開催されたが、当時を振り返って特に印象に残ったのはカナダの日系人の方々がとても喜んでくれたことだという。
「日系人の皆さんは、そのご両親や祖父母の方々から日本の伝統の祭りやその雰囲気などを伝え聞いてはいるものの、日本へ行かないかぎりカナダではなかなかそれを体感する機会がありません。今回の開催もその期待に応えるべく、できるだけ本場の雰囲気に近づけて踊りに参加する楽しさと本当の日本の盆踊りをお伝えしたいと思います。」
棚橋さんは日本文化の浸透において「体感できる」ということをキーワードに掲げているという。「日本の文化がカナダで紹介されるにあたっては、従来のそのほとんどが「見る」「聞く」にとどまっていますね。今回の郡上おどりは、さらにそれに「参加していっしょに踊る」つまり「体感する」という文化の理解の方法が加わるわけでとてもユニークな紹介になると思います。やはり楽しさがないと理解するのが難しいと思います。そういう意味では、日本食が日本文化の浸透に大きな役割を果たしていますが、今回の「郡上おどりinトロント」の会場でもカナダでは知られていなかった岐阜県の名物料理や郡上八幡の特産品の販売をして今まで知られていなかった日本の地方の味や文化の紹介でその裾野を広げたいと考えています。」
読者の皆様へのメッセージ
夏の午後のひとときの日本へのタイムワープです。スクリーンの向こうにはゆかた姿で踊る人たちの手拍子、ゲタの音そして熱気があります。忘れかけてた日本の夏を楽しみにぜひおでかけください。
時差もなく高い航空運賃もいらない日本がそこにあります。