H.I.S.オススメ オトナの旅 ~パリ~
人の街、フランス・パリ。日本より飛行機で約12時間半、時差マイナス8時間。以前に訪れたのは昨年の4月末、まだジャケットが必要な寒さが残るものの、全席表通りに向かって並べられたカフェやバーのテラス席には恋人、友達、一人時間をのんびりと楽しむ人々でいっぱい。今回はスピリチュアルな魅力で溢れるフランス・パリをご紹介致します。
さて、パリと言えば食。今回ピエール・エルメパリ本店で頂いた感動のローズ・ラズベリーのクロワッサン。ラズベリーの爽やかな酸味とサクサク感がたまらない。一口で虜になってしまう魔法の美味しさだ。またフランスならではのエスカルゴ(カタツムリ)料理。今回はモンマルトルのサクレ・クール寺院のふもとに位置するカフェで初エスカルゴに挑戦。バジルソースと程よくマッチした日本人のお口にも合う親しみのある美味しさ。お値段もリーズナブルなので、気軽に試してみてはいかがだろうか?
メトロ(地下鉄)に乗っているとそのユニークな車内案内が耳にとまる。フランス語は勿論の事、英語、中国語、さらに日本語が流れる駅までもある。日本人としてはとても嬉しい驚きだ。日本に対しとても友好的なフランス。リトル東京と呼ばれるエリア(rue Saint Anne)も有るほど食という面で日本文化が根付いている。そんな日本文化が広まるパリ。物価が高いというイメージが先行しているかもしれないが、実際、食材は日本と同価格くらいで入手可能だ。レストランもいいが、パリジェンヌになった気分でマルシェ(市場)などで新鮮な食材を調達し、ローカルライフな旅をするのも楽しい。
しかし、日本人の想像するパリのイメージと現実のギャップに悩まされる日本人観光客が存在するのも事実。いわゆるパリ症候群。メディアなどによって確立されたフランス・パリのイメージは優雅で人は優しく、洗練されている、などだろうか。店員に対し自身の接し方が横柄であっても王様扱いをされる日本のお客様応対文化と比べ、フランスでは店員と客は対等と考えられる。また空気を読むなどのような日本人の傾向とは違い、自分の意見は発しなければ理解されないという考え方のフランス人。美しく神秘的な魅力に溢れる街に秘められた目には見えないフランスの一面。ただこういった文化の違いを楽しむのも旅の醍醐味ではないだろうか。
8日間過ごしたパリを去る時、言葉では言い表せられないスピリチュアルな何かが心の中をいっぱいにし、離れたくないという騒動に強く駆られた。ふと思った、だから人はまたパリを訪るのだと。