展覧会 手仕事のかたち -伝統と手わざ-
日本の古き良き伝統を感じられる展覧会
手仕事のかたち -伝統と手わざ-
ジャパンファウンデーション・トロント Bloor-Young駅直結のハドソンベイセンター3階へ移転

(左)東京手描友禅 (右)江戸からかみ

(左)四日市万古焼 (中央)箱根寄木細工 (右)高岡漆器
日本各地では、陶芸、染織、金工、漆工、木竹工、紙など各々の素材を活かし、それにふさわしい技術を工夫することで使いやすさとともに、美を兼ね備えた品々が生み出されてきた。明治時代にはいり日本にも産業革命の波が押し寄せ、それまでの手工業品の多くが機械の導入による大量生産を目指す工業製品にとってかわられることになる。西洋文化を積極的に取り入れようとする風潮の中で日本各地の職人たちは小規模ながら手作りによる工芸品の生産を続け技術と伝統を大事に守り続けてきた。その中で優れた職人が育つだけでなく、個性的な工芸作家も生まれている。日本の各地域の風土に根差した伝統的な素材や技術は、職人の熟練した手わざによる実用的な工芸品と、工芸作家の創造性豊かな作品の両方に活かされている。職人と作家が相互に影響を与えあうことで産業・芸術両面において日本の工芸全体の層の厚さ、質の高さを育んでいる。そのような日本の伝統的な技術と素材による「手仕事のかたち」を、国の伝産法で指定されている代表的な「伝統的工芸品」の素晴らしい作品を通して見ることができる。
世界各国をまわるこの展覧会はグアテマラからトロントにきており、今後はインドでも開催される予定である。日本の魅力を再発見できる素晴らしい展覧会。皆さんも1度足を運んでみてはいかがだろう。
2 Bloor Street East (3rd floor of Hudson’s Bay Centre)