【共通の知り合いは、お笑いコンビ・ ウーマンラッシュアワー 村本大輔さん】スタンダップコメディアン 宰務翔太さん(前編)|Hiroの部屋
今年2月からトロントでスタンダップコメディのためカナダで生活している宰務さん。大学卒業後、吉本興業に所属したのち、昨年は渋谷にある日本唯一のコメディクラブ「Tokyo Comedy Bar」で英語によるスタンダップコメディを披露してきたという。ヒロさんと宰務さんが知り合ったきっかけはこれまでトロントで二度ほど独演会を行ってきたお笑い芸人の村本大輔さんだという。
お笑い芸人の村本大輔さん
宰務:東京・渋谷に「Tokyo Comedy Bar」というスタンダップコメディクラブが昨年2022年にオープンしたのですが、村本さんと出会ったのはそこなんです。吉本興業の先輩なんですが、昔からは知り合いではなく、スタンダップコメディが繋いでくれた縁でもあります。
私がスタンダップコメディのためにカナダに行くことを伝えると、村本さんからトロントにいる知り合いを何人か紹介してもらえました。ヒロさんとの仲は2019年に村本さんがトロントで行った独演会からと伺っています。
ヒロ:村本さんはトロントで2019年に独演会を2回され、その際にこの対談コーナーにもご登場いただきました。その後、私の日本出張時にお会いしたり、LINEで連絡を取り合うなど仲良くさせてもらっています。村本さんからは、翔太さんのことを「めっちゃいいやつなんでよろしく」と紹介してもらいました。渡加直後は、僕がグアテマラやドバイに行ったり、翔太さんもWBC(ワールドベースボールクラシック)観戦で渡米されたりとお互いがトロントにおらず、なかなかお会いできていませんでしたが翔太さんが毎日のようにステージに立たれて活躍の場を少しずつ広げられている姿をインスタから拝見できてたので良かったです。
ヒロ:もともと日本のお笑いの世界では、吉本興業の所属だったりコンビも組まれていたんですよね?どうして、英語でスタンダップコメディに挑戦しようと思われたのですか?
宰務: 関西から東京に上京するタイミングで一度、吉本ではないプロダクションに所属したことがあったんですが、そこは報道ステーションでお馴染みの古舘 伊知郎さんと関係がある事務所でした。そのとき古舘さんが「トーキングブルース」という一人でマイクを片手に猛烈な勢いでしゃべり続ける伝説的トークライブを10年振りに開催されたのですが、そのお手伝いをした時にライブを見て、ソロトークというものに興味を持ったのがきっかけです。
調べていくと、古舘さんはアメリカの伝説的なコメディアンであるジョージ・カーリンに影響を受けていて、そのジョージ・カーリンは同じく米国のレニー・ブルースに影響を受けた人でした。レニー・ブルースは、スタンダップ・コメディアンからそのキャリアをスタートさせ1950年代後半からそれまでタブーとされていた政治や宗教、人種差別や同性愛、麻薬、貧困など米国社会の抱える矛盾をテーマに過激なトークショーで人気を得たそうですが、上岡龍太郎さんやビートたけしさんも彼に影響を受けたようです。
最近はネットフリックスでもスタンダップコメディは人気コンテンツになっていますし、アマゾンプライムの人気ドラマシリーズ「マーベラス・ミセス・メイゼル」は、ちょうどレニー・ブルースが活躍していた頃のニューヨークが舞台で、カッコイイなこの世界、ちょっと日本のお笑いとは違う文化みたいなものを感じました。それからですね、スタンダップコメディを本格的に自分でやりたいと思ったのは。そして、ちょうどそのタイミングで「Tokyo Comedy Bar」がオープンしたんです。
ヒロ:ヒロ: そして今はトロントにいらっしゃいますが、どうして海外、そしてトロントの舞台に立とうと思ったのですか?
宰務:スタンダップコメディをやるなら本場はアメリカです。もともと英語で喋り続けるわけですし、英語圏で盛んなところでやりたかった。アメリカに行きたかったんですけど、ビザの関係もあり、カナダを選びました。トロントはニューヨークやロスに続いて、けっこうスタンダップコメディの世界では有名なんです。
また、「Tokyo Comedy Bar」の支配人のアドバイスで、ニューヨークやロスの劇場にいきなり日本人が飛び込んでも、出番をもらえる機会は少ないと言われ、そういう意味でもトロントから大舞台を目指すのが今の僕にはベストかと思いました。トロントで活躍できれば米国へのチャンスも開かれるし、何よりも空気感も良いよとアドバイスをもらいました。
(聞き手・文章構成TORJA編集部)
宰務翔太さん(Saimu Shota)
1991年6月19日生まれ。関西学院大学国際学部卒。2013年、当時大学4年生の時に「第3回わらいを愛する学生芸人No.1決定戦」で優勝を飾る。その後テレビ朝日『学生!HEROES』などに出演。大学卒業後は、上京し吉本興業でコンビを結成し漫才をしていたが解散。2022年5月、東京渋谷に日本唯一のコメディクラブ「Tokyo Comedy Bar」がオープンし、以前から興味を持っていた英語によるスタンダップコメディを始める。現在はスタンダップコメディのためトロントに留学中。
Hiroさん
名古屋出身。日本国内のサロン数店舗を経て渡加。NYの有名サロンやVidal Sassoonの就職チャンスを断り、世界中に展開するサロンTONI&GUY(トロント店)へ就職。ワーホリ時代から著名人の担当や撮影等も経験し、一躍トップスタイリストへ。その後、日本帰国や中米滞在を経て、再びトロントのTONI&GUYへ復帰し、北米TOP10も受賞。2011年にsalon bespokeをオープン。今もサロン勤務を中心に、著名人のヘア担当やセミナー講師としても活躍中。世界的ファッション誌“ELLE(カナダ版)”にも取材された。salon bespoke
130 Cumberland St 2F647-346-8468 / salonbespoke.ca
Instagram: HAYASHI.HIRO
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