【“This is me” でアメリカ挑戦】ウーマンラッシュアワー村本大輔さん(第1回)|Hiroの部屋
1/29・30日 トロント独演会決定!!
場所:Comedy Bar(Bloor店)
詳細・チケット購入はこちら:Comedybar.ca/events/1
独演会後に村本さんとの交流会あり!!
これまでも何度もトロントを訪れ、TORJAにも登場してくださっているウーマンラッシュアワーの村本大輔さん。先日アメリカのアーティストビザを無事取得したことを明かし、新天地での活躍が期待される中、ファン待望のトロント独演会が1月末に開かれることも決まった。全3回の対談のうち第1回の今回は、アメリカでの挑戦について素直な思いを語っていただく。
ヒロ: 村本さんと僕の出会いは2019年ですよね。著名で普通にテレビで見ていた村本さんが、本当に懐が大きく、我々のような一般人の中に入ってきてくださるのはとても嬉しく感じます。これまでトロントで出会った人は、村本さんにとってどんな存在ですか?
村本: 全員がジョン万次郎ですよ(笑)若いうちに日本でない場所に行かれて「この国は日本と比べてこうだよね」とか、逆に「うちの国ってこうだけど日本ってこうだよね」と色々な違いを見てきているわけです。同じ国にずっといて同じ景色ばかり見て育ってくると、本当に違和感を持つべきものに対して違和感を持たなくなると思います。常に外の世界から新鮮に日本を見て違和感を持つ方々ばかりなので、日本にずっといる人とは見え方が違うだろうし羨ましいです。
ヒロ: 今回、待ちに待ったアメリカのアーティストビザが下りて、僕も本当に嬉しいです。村本さんにとってアメリカはどういう場所ですか?
村本: 一番最悪で、一番最高な場所のような感じですかね。とにかく最悪な匂いもするけど、コメディアンとしてはイコール最高だと思っていて。色々とめちゃくちゃなことばかりあっても、芸人としてはそういうことが起こるのもネタになる。だから、これからすごく楽しみです。
ヒロ: 昔、僕もニューヨーク進出が夢で目指してました。でも、ニューヨークだけでなく、そこから世界を飛び回りたいとも思っていました。結果的に今は、多民族都市であるトロントの多様性のおかげで視野を広げれたのは本当に良かったです。
ヒロ: 僕個人的に今はトロントにいるので、アメリカは兄のような存在です。素晴らしくて、憧れる部分もあるけど、アメリカに行くと、世界をアメリカ中心に考えてしまう気もします。
村本: 現在のアメリカは宗教の分断や政治的分断、さらに分断の中の分断などいろんな問題があるじゃないですか。芸人からすると、ムツゴロウさんがアフリカ大陸に行くみたいな感じというか(笑)。そんな問題がいっぱいあるというところを見て、自分の中でどうコメディに消化するのかがとても楽しみなんです。いつになるかはわかりませんが、これからどんな頭になって日本語ではどんな冗談を言うようになるのかというのが未来の楽しみです。これは未来の自分のために必要な経験であり、未来の芸人としての自分に必要な経験だと思っています。
アメリカで現地人を相手にスタンドアップコメディをする心構えは既にできていますか?
村本: 行ってみないとわからないですよね。アメリカ人の知人と話した時に、アメリカでは宗教の話は結構ナイーブだからとかこういう話がウケるよと言われましたが、ウケるものを目指すのではなくて自分が思ったもので結果としてウケるとようにしたいとは思います。ウケるのは結果ですよね。そこまでの工程として心の中で感じて頭の中で製造して、自分がどういった皮肉を言うのかすごく楽しみですよ。その点はアメリカに行ってからもっと考えようと思っています。
ヒロ: アメリカと日本のことを掛け合わせたものにしようと思っていますか?
どうでしょうか。寿司なんてThis is Japanじゃないですか。でもコメディの場合は、何をもって日本っぽいというのかがまだ自分の中でわからないんです。でも着物とかは絶対着ないと思います(笑)
“This is me”でいきたいですね。自分が考えて喋ってきたことは、結局これまで日本での経験などから来ていることもあるでしょうし、43歳まで日本で育った自分には43歳なりの目線があると思います。アメリカに行けば、その目線からのコメディが出てくるのではないかと思いますね。
ヒロ: 今月末にトロントで独演会を開催されるとのことで、とても楽しみにしています。村本さん、トロントを気に入られてましたもんね。
村本: カナダはすごく穏やかで、「お笑い芸人として面白くなるんじゃないか!?」という気持ちにさせられた記憶があります(笑)
ヒロ: 独演会に向けて、日本の方にメッセージをお願いします。
村本: 43歳ですが、海外挑戦1年生。海外生活の長いみなさんとは全然違うと思いますが、僕の初々しいコメディを見てほしいです。
43年間の中で何をもって海外に行こうと思うようになったのか、村本はやっぱり日本じゃないなという感じが多分、僕のコメディの中に出ていると思うので、一旦僕のコメディを聞きに来て、海外のものと比べてみていただけると嬉しいです。
(聞き手・文章構成TORJA編集部)
村本大輔(むらもと だいすけ)さん
【受賞歴】
1980年11月25日生まれ。吉本興業所属のお笑い芸人。
2009年 笑わん会第10回 優秀賞
2009年 第7回MBS新世代漫才アワード 第2位
2010年 第31回ABCお笑い新人 グランプリ 審査員特別賞
2011年 第32回ABCお笑い新人 グランプリ 最優秀新人賞
2011年 第43回NHK上方 漫才コンテスト 優勝
2013年 THE MANZAI 2013 優勝
Hiroさん
名古屋出身。日本国内のサロン数店舗を経て渡加。NYの有名サロンやVidal Sassoonの就職チャンスを断り、世界中に展開するサロンTONI&GUY(トロント店)へ就職。ワーホリ時代から著名人の担当や撮影等も経験し、一躍トップスタイリストへ。その後、日本帰国や中米滞在を経て、再びトロントのTONI&GUYへ復帰し、北米TOP10も受賞。2011年にsalon bespokeをオープン。今もサロン勤務を中心に、著名人のヘア担当やセミナー講師としても活躍中。世界的ファッション誌“ELLE(カナダ版)”にも取材された。salon bespoke
130 Cumberland St 2F647-346-8468 / salonbespoke.ca
Instagram: HAYASHI.HIRO
PV: "Hiro salon bespoke"と動画検索