トロントから車で約5時間!カナダの首都「オタワ」 | H.I.S.オススメ オトナの旅
カナダの首都、オタワ。トロントから車で約5時間の距離にある。オタワへはトロントから飛行機で約1時間、VIA鉄道でも4時間半程度だ。カナダに来たなら首都のオタワに行ってみたいという人も多いはずだ。今回は車で行くオタワ1泊2日の旅にご案内しよう。トロント出発は朝8時。文句のない快晴で、いい旅になりそうな予感だ。
長いドライブの末、ようやくダウンタウンが見えてくる。トロントのような高いビルが密集した風景とは異なり、教会やお城のような歴史的な建物が多く見受けられる。まずはダウンタウンの中心地へ行くとしよう。
歩き始めて気づくのが、至るところに銅像があるということだ。ひと際目立つのがConfederation Squareにある銅像を囲むように建つ石碑である。この広場は当初、第一次世界大戦の戦没者を追悼するために建てられたが、現在は全ての戦争におけるカナダ人戦没者記念公園となっており、その中心にあるTomb of the Unknown Soldierは24時間体制で警備されている。
この場所から奥に見えるのがChateau Laurierというホテル。ランドマークの一つで、歴史を感じさせる外観が印象的だ。すぐ横にはリドー運河が流れており、何とも風情のある景色である。裏にあるチューリップフェスティバル会場の大きな公園では、多くの人が色とりどりのチューリップを楽しんでいる。
さらに奥にはミュージアムとノートルダム教会が並んでおり、モダンな造りのミュージアムと教会のコントラストが目を引く。すぐ近くにはバイワードマーケットというアウトドアのファーマーズマーケットがあり、レストランやカフェ、雑貨屋やお土産屋さんが立ち並ぶ。「OTTAWA」のサインもここにあるので写真を撮りたい人には外せない場所だ。
次に向かうのは、オタワで最も有名なスポットであろうParliament of Canadaだ。まず大きさに驚く。ゴシック調の造りで、オタワ川を見下ろすようにそびえ立つ。この時期には建物の周りにチューリップも咲き乱れ、ただただ美しい。このパーラメント・ヒルからはオタワ川の向こう岸にあるケベックのガティノーが一望でき、その景色は人々を魅了する。パーラメント・ヒルの西側にあるConfederation Buildingも忘れてはいけない。銅製の尖塔や屋根窓が特徴的なこの建物は現在でも政治において重要な役割を果たしている。
人気スポットを回り、日も沈んだ後は夜のダウンタウンへ。日中見た多くのスポットがライトアップされ、昼間とは別世界の雰囲気だ。橋を渡りガティノーから眺めるParliament of Canadaも昼間の景色に劣らず絶景である。1日目の観光はずっと見ていられるほど美しい夜景とともに終了する。
2日目は9時にホテルを出発し、再びガティノーへ。橋のたもとの公園Parc Jacques-Cartierへ向かう。ここにもチューリップがたくさんあり、Canadian Museum of Historyへと繋がっている。この公園からはパーラメント・ヒルがオタワ川を挟んで真正面に見える。遠くから見てもまだ大きく感じるこの景色は個人的にオタワで一番のお気に入りとなりそうだ。
午後はリドー運河のクルーズに乗船する。乗船時間は約2時間で、リドー運河をダウ湖まで下って折り返す。カヌーをする人とすれ違ったり、運河の両脇にあるサイクリングロードを行く人に手を振ったりしながら進んで行く。徒歩では遠いダウンタウン南側の観光も、クルーズだと難なく楽しめる。ボートからチューリップが楽しめる上に、ガイドを聞いてオタワに関する知識も深まる。クルーズ中、ふと気づく。運河沿いのあちこちに車道とは離れてパスウェイが設けられている。歩行者・サイクリストフレンドリーな街である。
クルーズの後は、とうとうオタワを出発する時間だ。オタワをもっと見たい気持ちを抑えながら帰路につく。今回の旅先をオタワにしてよかったと思うと同時に、住んでみたいと感じる都市であった。オタワは絶対にもう一度訪れたい都市である。