今後も積極的に発行数を増加していくと言われている学生ビザ|カナダで永住権! トロント発信の移民・結婚・就労ビザ情報
カナダに留学したい、という夢や希望を持つ方は全世界に沢山いらっしゃると思います。実際、カナダ移民局(IRCC)は年間55万人以上にStudy Permitを発行しています。この数は毎年20%程上昇中であり、今後もカナダは積極的にStudy Permitの発行数を増加していくと言われています。パンデミック後の不況の中、より多くの留学生を受け入れることは、カナダ経済の復旧に貢献するとカナダでは考えられており、その理由は大きく分けて2つあります。1つはカナダ市民と比べて10倍と言われる高額な授業料を留学生が支払うこと、そしてもう1つはカナダの学校を卒業し、Post-graduation Work Permit中にスキルを得た者は最終的にPR取得を考慮する方が大多数であるため、カナダにおいて長い間貢献することの人材を育てることができる、という理由です。
簡単に考えていませんか?
Study Permit申請のご相談を毎年沢山の方から受けますが、そのうち、4割程度は「自分で申請したのですがRefusalとなってしまい、どうしたらいいですか」という内容です。このようなご相談を受けてからお客様に詳細を伺うと、皆さんが決まって同じようなバックグラウンドであるということに気が付きました。日本、或いはその方の母国で大学や大学院を卒業し、5年以上のキャリアを既に積んでいた方が、カナダに留学するという夢を叶えるために30歳から40歳の間でStudy Permit申請をした方々でした。
問題点はこれらの方々が「これだけの学歴とキャリアが母国であるのに、なぜ今カナダのStudy Permitを取得したいのか」ということや、「卒業した後のプラン」を明白に、そして今までのキャリアも含めて全ての辻褄が通るように説明がしっかりとできていないことにあります。申請する側は「Study Permitを取得したい」一心で必要書類をしっかりと集めて申請したはずなのに、と思っていても、審査する側は必要書類が揃っていることは基本中の基本であり、それ以上の申請者の「意図」も審査していることを忘れてはいけません。特に家族(配偶者や子供)と一緒にカナダに渡航したいという方は、Study Permit申請におけるハードルが更に高くなると考える必要があります。
Judicial Review
先日、Federal Court of Canada(カナダの連邦裁判所)は「Barot vs. Canada(Citizenship and Immigration)」ケースにおいて、重大な決断を下しました。23歳、インド人国籍のStudy Permit申請者が、Study Permit申請がRefusalとなったことを不服として政府に申し立てを行いましたが、最終的には彼の主張は認められず、裁判にて棄却されるという内容でした。
彼はインドにて大学を卒業しており、カナダのCollegeへ入学すべく、Study Permitを申請しました。その際、提出が義務付けられている書類は全てしっかりと提出しました。にも関わらずIRCCのオフィサーは彼のStudy Permit申請をRefusalとしました。その理由は彼の大学の成績があまりにも乏しく、カナダのCollegeでの勉学を成し遂げるだけの学力が伴っていない、というものでした。また連邦裁判所はこのような細かいRefusalの理由を申請者に説明する必要はIRCCに義務付けられていない、とも結論づけました。
この結果を以て、IRCCオフィサーがStudy Permitの発行を(理由を説明せず)Refuseすることが認められる形となりましたので、今後同様の理由にてRefusalとなる方が続出するであると言われています。
驚きのニュースも
また先日Toronto Starにおいて、2018年から2019年にカナダにStudy Permitにて渡航した700人以上の留学生が2023年5月末をもってDeportation、すなわち国外追放を命じられていると発表されました。これらの人々はインドの留学エージェントを通じてSeneca Collegeを含むPublic Collegeに留学することを決め、入学金を支払ってStudy Permitを取得した人たちです。
これらの留学生はカナダ到着直後に「残念ですがあなたのスポットは学校の手違いでなくなりました。他の学校へ入学して下さい」と連絡が来たそうです。その後何とStudy Permitを申請した際に提出したLetter of Acceptanceは、エージェントが作成した偽装のLetter of Acceptanceであったということが発覚したとのことです。
これらの人々は既にCollegeを卒業しており、Post-graduation Work Permitで就労しながらPR申請中の人々であると報道されています。カナダに貢献しているにも関わらず、国外に追放されてしまうのです。
まとめ
Study Permitは一般的に考えられている程、簡単に取得できるものではありません。審査する側(IRCCオフィサー)がどのようなことに充填を置いて審査しているかということを(長年の経験から)熟知している、実績と経験のある移民弁護士やカナダ政府公認移民コンサルタントに相談されることが成功の鍵とお考え下さい。Study Permitが取得できなければ、カナダに留学することはできません。始めの一歩が大切です。