移民申請を検討し始めたら|カナダで永住権! トロント発信の移民・結婚・就労ビザ情報
カナダ政府に移民申請をするということは、大きな決断を伴います。生まれ育った国、家族・友人から離れ、カナダに長期間(または半永久的に)住むということは、やはり勇気が要ることではないかと思います。今月は、移民申請を考慮するようになった際、どのようにして進めるべきか、そして代理人を通して申請する場合、どのようなことに気をつけなければならないか、等についてアドバイスをします。
最初にすること
移民申請をしたいと考えた時、一番大切なことは移民申請の条件を満たしているか確認することです。個人移民申請と、家族移民申請でアプローチが異なるため下記分けてアドバイスを致します。
英語がある程度堪能な方であればIRCC(カナダ移民局)のWebsiteなどで条件を確認することも可能ですが、移民法は凄まじい頻度で細かくルールが改訂されるため、(特に個人移民申請を考慮している方は)自己判断はお勧め致しません。そして残念ながら、移民申請をしたいと願っていても、その時の移民法の状況により申請条件を満たせない可能性もあります。その場合、どのようにすれば条件を満たすことに限りなく近付けるのか、正確な法的アドバイスが必要です。
ここでとても大切なことは、「身の回りで移民申請について話している方のアドバイスは話半分で聞くこと」です。個人移民申請は学歴・就労履歴・語学力・年齢などで大きく変わるため、申請するタイミングも含め、皆同じプログラムで申請できるとは限りません。「Collegeを卒業して1年フルタイムで就労すれば移民できると聞いたので」というフレーズを何度も何度もお客様から聞きましたが、このフレーズがどれ程皆さんの移民法に対する理解に大きな誤解を生じていることか、ご存知で無い方が多すぎると日々感じています。
一番重要なのは、お相手の方がどれ程「移民申請が大変だということを理解し、申請に協力してくれるか」ということです。日本人の私たちが日本に帰化する方の方法を詳しく知らないことと同様、お相手の方も恐らくカナダの移民法については何もご存知ないのではないかと思います。
そして家族移民申請をするということは、スポンサー(カナダ人、或いはPR保持者)が法的義務を負わなくてはなりません。その義務の内容をしっかりと理解し、そしてスポンサーが申請条件を満たしているか否かということを正確に判断してもらうために、法的アドバイスを二人で一緒に受けることが大切です。
代理人を通して移民申請をしたいと考える場合
自分自身で移民申請準備をすることには不安を覚える、(家族移民申請の場合)相手と私の間に入ってケースを進めてくれる人が必要である、提出書類が莫大にあるためどこから手をつけていいか全く分からない、日本に帰国せずにスムーズに書類を揃えたい、申請後のカナダ政府とのコミュニケーションに不安を感じる、等様々な理由でプロに法的アドバイスを乞う方々が年々増加しています。
移民弁護士、或いは政府公認移民コンサルタントにコンサルテーションを依頼する前に、気をつけるべきことが幾つかあります。その方が:
- ライセンスを要しているか
- ライセンスは有効であり、失効したり、協会から剥奪されたりしていないか
- プロとして、どのような経験を有しているか (例:ライセンスを取得した後にすぐに起業したのか、それともまずは弁護士の元、実践的な経験を積んでいるのか、等)
- 何年間の経験があるのか
- 日本語、英語どちらも堪能か
ということをしっかりと事前にリサーチして下さい。特に日本語・英語については大切な部分です。プロとしてのレターの作成以外にも、コンサルテーションの際に家族移民のスポンサーにしっかりと英語でコミュニケーションが取れているか、法的義務を正確に英語で説明できているか、IRCCのオフィサーと正確にコミュニケーションを図ることができるか、ということを判断して下さい。
家族移民申請ではなく、個人移民申請について相談する場合、プロによる事前の準備が必要となるため、高い確率で相談料が発生します。問い合わせをし、相談料に何が含まれるのかということを明確に提示してもらった上で依頼して下さい。
まとめ
移民申請は法律を理解し、その法律に沿って書類を一つ一つしっかりと準備をし、正しいパッケージをもってすれば不成功に終わることは滅多にありません。クライアント一人一人に寄り添って、高い質のサービスを提供している移民弁護士、政府公認移民コンサルタントに相談されることを強くお勧めします。