ご高齢の方のケース|カナダで永住権! トロント発信の移民・結婚・就労ビザ情報
昨年(2023年)から本年にかけて、70代、80代のお客様より様々なケースのご依頼を承りました。ご高齢の方をアシストさせて頂いて感じたことや、どのような状況の場合に代理人を依頼することが得策であるか、などについて今月はお話致します。
お問い合わせの内容
ご高齢のお客様よりご依頼頂いたケースの概要をご案内します。
ご高齢の方で配偶者との死別や離婚後、新しい恋を育む方も沢山いらっしゃいます。日本で出会い、カナダに一緒に引越しされた方や、カナダで出会い、恋に落ちて同居を始めた方など、シチュエーションは様々です。 カップルのうちどちらかがカナダ国籍、或いはPR保持者である場合、配偶者(結婚、或いはCommon-law)としてPR申請を行うこととなります。比較的ストレートなケース内容もあれば、過去の婚姻歴や過去のカナダ入国拒否等が原因で複雑なケースもあります。
皆様共通して「私たちでは申請準備をすることが到底無理だと気付いたので、プロに任せたい」ということでご相談を頂き、昨年夏頃から今年にかけて70代以上のカップルが多数移民申請を行いました。本年は80代のカップルが数組移民申請の準備を進めています。
近年、高齢化に伴い「両親をカナダに移民として呼び寄せたい」方が増加しています。ただ残念ながらカナダ政府はParents-Grandparentsカテゴリーを通した移民の受け入れに消極的な姿勢を見せています。
毎年1度だけ行われる抽選で幸運にも招待状を得ることのできた限られた人々のみ、移民申請をすることができるという状況がここ数年続いています。こればかりは運ですので、抽選に毎年落ちている人もいる中、すぐに招待状を受領する人もいます。
招待状を受領してから60日以内に、何があってもパーフェクトなパッケージを準備し、一度で移民申請の承認を得なければなりません。書類の不足や、申請書の記入漏れなどはもってのほかです。もしRefusalという結果に終わった場合、招待状を再度移民局から受領できる可能性が皆無に近いことがその理由です。
高齢の両親と共に、移民申請に必要な書類を的確に集めるという作業は本当に大変な作業であり、また一生に一度のチャンスとなると更にストレスを感じる方が多いのが現状です。
ある日カナダ在住の日系女性から電話があり、「招待状を受領して、アメリカにいる母親と共に移民申請の準備をしようとしたのだけれど、いつまで経っても前に進まないの。あと30日しか残りの時間が無いのだけれど、何とかしてパッケージを準備してもらえますか?」というご相談を受けました。とてもタイトなタイムラインでしたが、無事橋渡し役を努め、期日の数日前に申請することができました。
カナダに過去長期で滞在しており、PRステータスを保持しているが、今まで一度もPRカードを取得したことがなく、申請をするにあたって頼れる家族がいないので代行申請して欲しい。人生の最後に日本に帰るためにPRカードが必要なのです、というお問い合わせをご高齢の方から頂きました。大変光栄なことであり、丁寧に申請準備を進めています。
ケースタイプA、B、C、それぞれ内容は異なりますが、「ライセンスを保有する、日本人のプロフェッショナルに申請代行を依頼したい」というご希望を共通してお持ちでした。
所感や注意事項
ご高齢のお客様とお話させて頂く場合、直接オフィスで私と会って話したい、と思われるかと思っておりましたが、意外なことに皆様問題無くZoomミーティングを受け入れて下さり、「身支度して、運転や電車に乗って頑張って出かけるよりも良い」という方ばかりで私も大変助かりました。但し、ミーティングの最中にご案内したことについては必ず数日中にフォローアップをするように心がけました。
肝心なコミュニケーションの方法ですが、お電話ではなく基本的にメールでのコミュニケーションをお願いしました。双方「いつ・誰が・何を言った」ということを明白にする必要があるためです。またご高齢の方にとっては、どんなに小さなタスクでも「手続きが難しい」と感じられる可能性があるため、常に手続きの流れや順番を明白にご案内していく必要があります。ご案内させて頂いた内容をお忘れになられることもあるので、纏めて全ての情報を一度にご案内するのではなく、順を追って不足書類や情報のリマインドをさせて頂くように留意しました。
今回、様々なケースを通してご高齢のお客様をアシストさせて頂くことの喜びを改めて感じました。成し遂げられた数々のご功績について尊敬の念を持ち、お言葉に耳を傾け、学ばせて頂くことを引き続き目標として参ります。
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