【第14回】女子プロ野球リーグWPBL開幕!|文=JAC野球アカデミー 鶯 大樹|スポーツは武器になる|J Athletics Canada

文:JAC野球アカデミー 鶯 大樹
8月1日アメリカ・イリノイ州スプリングフィールド。
72年ぶりの女子プロ野球リーグ開幕を観戦しに、全米いや世界中から多くの人々がリンカーン大統領ゆかりの地に駆け付けた。5000席のチケットはsold out。
こんな地方都市に(シカゴから車で約4時間)どれくらい人が集まるのか、正直疑問があったが全くの杞憂だった。

トロントから12時間かけて車で駆け付けた筆者も、試合前のセレモニーから感無量で本当に胸が熱くなった。また、昨年トロントへ独立リーグ参戦の為に来加した女子野球界のレジェンド・里綾実選手が、多くの取材陣に囲まれる姿にも日本人としてとても誇りに感じた。
「夢の舞台」
WPBL(Women’s Pro Baseball League)は昨年、世界中からトップ選手約600人を招集しトライアウトを実施。さらにそこから絞られ4チーム(NY Heights、Boston Hunters、San Francisco Firebells、LA Queens )が結成された。その開幕は、あらゆる年代の女子野球選手達のまさに憧れ、夢の舞台だ。
この記事を書いている時点ではレギュラーシーズン全15試合中半分の8試合を消化しているが、どの試合も野球の魅力が凝縮された素晴らしいプレーの連続で、観ていて全く飽きない。全試合公式YouTubeチャンネルでライブ配信されているのでぜひ一度ご覧いただきたい。
「I’m a Baseball Player. Period.」

Kelsie Whitmore、Mo’ne DavisなどWPBLにはすでに名の知れたスター選手が多くいるが、実は彼女たちがインタビューなどで口々に言っていることがある。それは、“Baseball”をプレーすることへの渇望だ。

「カナダと日本の女子野球」

ではカナダはどうだろう。今回のWPBLではスター選手Alli Schroderを始め、BC州やQuebec州から選ばれている選手が多いが、残念ながら開幕ロースターにON州出身者の名前はなかった。カナダでも女子野球人気が上昇中ではあるが、州によってその育成システムが異なるため、一貫したルートが整備されている日本ほどの盛り上がりには、残念ながらまだ至っていない。ただ、将来的にはカナダにもWPBLチームが出来る可能性も十分あり、ブルージェイズ人気と相まって多くの女子野球選手が長く野球を続けることができる環境が作られるであろう。
我々のアカデミーではこの夏、WPBLに挑戦する4人の日本人選手(別府日奈乃、山本涼香、楢崎涼、山本綾香 敬称略)を招待し、特別レッスンを実施。生の華麗なプレーを見て、子供たちも大人も大いに刺激をもらった。
彼女たちが世界中の女子野球選手の憧れになり、今後多くの日本・カナダの選手がスターになっていく姿が今から目に浮かぶ。

J Athletics Canada
「スポーツは武器になる」をモットーに、トロントを拠点にスポーツの教育的価値を大切にしながら、多世代・多国籍が交流できる日本語スポーツコミュニティー。スポーツを通じた人づくり・地域づくりを目指し、子どもからシニアまでがレベルに応じてスポーツを楽しめる場づくりを展開中。






