日加首脳会談 | 令和5年11月16日
令和5年11月16日、APEC首脳会議出席のため、米国のサンフランシスコを訪問した岸田文雄内閣総理大臣は、ジャスティン・トルドー・カナダ首相と日加首脳会談を行いました。その概要をTORJAの読者の皆様へお伝えいたします。カナダ在住の皆様におかれましては、両国の友好関係が一層強化されていくよう、引き続きお力添えをお願い申し上げます。
日加首脳会談
冒頭、岸田総理大臣から、ASEAN首脳会議、G20以来の再会を大変嬉しく思う旨、イスラエル・パレスチナ情勢、ウクライナ情勢、「自由で開かれたインド太平洋」の実現など、日加共通の課題が山積しており、地域と国際社会の平和と安定のため、ジャスティンと共に貢献していきたい旨、また、先日のカナダ貿易ミッション「チーム・カナダ」の訪日を始めとする最近の日加二国間関係の前進を歓迎する旨述べました。これに対し、トルドー首相から、岸田総理大臣との再会を嬉しく思う旨述べ、国際情勢において日加間で一層協力していきたい旨述べました。
続いて、両首脳は、イスラエル・パレスチナ情勢について意見交換を行い、ハマス等のテロ攻撃を非難し、ガザ地区の人道状況への懸念を共有するとともに、事態の早期沈静化、人道状況の改善、中長期的な「二国家解決」に基づく中東和平の実現に向け、連携していくことで一致しました。
また、両首脳は、ロシアによるウクライナ侵略について意見交換を行い、厳しい対露制裁と強力なウクライナ支援を継続することで一致しました。
次いで、両首脳は、東アジア情勢について意見交換を行い、中国をめぐる諸課題への対応や、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応において、日加で緊密に連携していくことで一致しました。
さらに、両首脳は、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)について戦略的な観点も踏まえて率直な議論を行い、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。
そして、両首脳は、FOIP(自由で開かれたインド太平洋)の実現に関連し、「FOIPに資する日加アクションプラン」の着実な進展を評価しました。岸田総理大臣は、北朝鮮の「瀬取り」に対する警戒監視活動等カナダの地域への軍事アセットの派遣に謝意を示しました。両首脳は9月にバッテリーサプライチェーン及び先端産業技術に関する協力覚書が署名されたことを歓迎しました。また、両首脳は、大阪・関西万博の成功に向けて引き続き協力することで一致しました。
日本国政府
(写真提供:内閣広報室)
また、日本政府の政策や日本の魅力について、英文の日本政府公式ホームページ「JapanGov」(http://www.japan.go.jp)や、英文オンライン・マガジン「HIGHLIGHTING Japan」(和文も掲載。https://www.gov-online.go.jp/eng/publicity/book/hlj/index.html)もご参照ください。この記事に関するご意見・ご感想は下記までお寄せください。
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