年々進化を遂げる日本の夏祭り J-Town Summer Festival 2017 開催
7月22日、今年で第4回目となるJ-Town主催の夏祭り、J-Town Summer Festivalが開催された。開催地はもちろんトロントで最大の日本のショッピングセンター、J-Townだ。当日は少々不安定な天候であったのにも関わらず、多くのカナディアンや日本人の来場者で会場は賑わいを見せた。
まず注目すべきは、野外に設置されていた屋台の数々だ。たこ焼きや唐揚げ、かき氷、たこせん、といった人気の日本の縁日メニューがずらりと並び、カナダの路上フードトラック発祥であるジャパドッグも販売された。どこのお店もお昼時には長蛇の列をなしており、来場者は日常的にはなかなか味わうことのできないであろう日本の味に舌鼓を打っていた。
続いて子供たちで賑わっていたのは、スーパーボールすくいやヨーヨー釣りといった日本の夏祭り伝統のゲームコーナーだ。カナダでは見慣れない日本の遊びに子供たちは新鮮さと楽しさの両方を感じているようであった。
そして、お昼の時間からはいよいよメインステージでスイカ割り大会、かき氷の早食い競争などの参加型のイベントがスタート。子供から大人までみんな一緒になってイベントに参加し、観客も皆、心から楽しんでいる様子が印象的であった。
またよさこいグループの桜舞によるパフォーマンス、剣道のデモンストレーション、バケツドラムで話題のダックマンことTKエンターテイナーさんなど、さまざまなパフォーマンスが今年もステージを盛り上げてくれた。毎年恒例となっているコスプレ大会では今年も様々なアニメやゲームのキャラクターがステージに登場し、外見だけではなく立ち振る舞いなどもすっかりキャラクターになりきっているコスプレイヤー達のパフォーマンスに会場の人々も沢山のエールを送っていた。
そして今回、本夏祭りの第1回目から実行委員長を務めている小出澤千晴さんにお話しを伺った。
「第1回目の夏祭りでは、屋台は3店舗、ゲームも2つほど、パフォーマンスも太鼓のみと小規模でしたが、今年は屋台が13店舗、去年からはワーキングホリデーでトロントに渡ってきた日本の方々がストリートダンスを披露してくださるなど、有志でパフォーマンスをしたいという方からも声をかけていただくようになり、年々成長を遂げてきています。
また、日本の文化を伝えたいという思いから、こちらで手に入らない商品、食べ物などは日本から仕入れるようこだわっています。最初の時に比べると、より様々なバックグラウンドを持つカナディアンの方々に足を運んでいただけるようになり、中にはミシサガやキッチナーなど、トロント市外からも多くの方が来てくれています。
今後はこの夏祭りを通して「日本=寿司」だけではなく、伝統的な縁日の食べ物があることなど、夏祭りでしか味わえない日本の食文化をもっと伝えていきたいです。」
これからもJ-Townの夏祭りを通してカナダで日本の食や文化が、より多くの人々へと伝わっていくことを期待する。