【第4回】キャリアについて考える / 就活に打ち勝つ!ワーホリ・留学生のための「帰国キャリア」
キャリアについて考える
〜自己分析のWill・Can・Must〜
就職活動を行う際、企業から求められたいという思いから、ついつい「自分には何ができるか」ばかりアピールしてしまう方が多くいます。しかしそれでは、「その後どのような活躍をしてくれるのか」、「なぜうちの会社でないといけないのか」を十分伝えることが出来ず、結果、行きたい企業に思いが伝わらないということがあります。自分にとって最善のキャリアを選ぶためにも、新卒だけでなく、社会人経験のある方もしっかり自己分析をしていきましょう。今回は、就職・転職時に役立つ【Will, Can, Must】の自己分析フレームワークをご紹介します。
その言葉の通り、Will:どうなりたいか、なにがやりたいか、Can:何ができるか、どんな素養があるか、Must:求められていること、やらなくてはいけないこと。では1つずつ細かく見ていきましょう。
1、WILL:どうなりたいか、なにがやりたいか 入社してから数年経って、「こんなつもりではなかった…」とならないために、就職活動の前にキャリアの逆算をしておくことが重要です。将来どうなりたいのかを言語化しておくことによって、企業側にもあなたの今後の成長をイメージしてもらいやすくなります。企業がよく聞く「5年後どんなスキルを身につけておきたいですか?」「10年後どうなっていたいですか」などはまさしく、目標設定をして自ら進んで成長していこうとする意欲があるかをみるために使われる質問です。一時的な就職活動のためだけでなく、長い目で見ても自身のキャリア形成の指針になるので、まずはWillをしっかりとまとめておきましょう。
2、CAN:何ができるか、どんな素養があるか Canは「今あなたができること」です。これまでの経験から得たスキルや保有している資格等、履歴書や経歴書を記載する時、まず初めに意識する部分かと思います。Canをまとめるときは、意識的に身につけたスキル面だけでなく、自身の性格もPRポイントになります。「小さいときから人前で話すのが得意だった」「何にでも興味を持ってやってみるタイプだった」など自分自身の特徴も振り返ってみてくださいね。
3、MUST:求められていること、やらなくてはいけないこと これを意識せず、がむしゃらに就職活動を行うと、自身も企業にとってもただの時間の消耗になってしまう恐れがあります。企業がどんな人を必要としているかは事前にしっかり調べましょう。MustとCanが一致すればまずはスキル面では通過することができます。またMustに対してCanに足りない部分があったとしてもWillで、今後身につけていく意思があることをアピールすればOKです。もう一つ、WillとCanを比較して、なりたい自分と今のギャップを知ることも必要です。そのギャップを埋めるためにはどんな環境が最適かを理解し、自分にとってのMustを知ることで最適な企業・仕事を選ぶことができます。
入社することがゴールではありません。入社後やりがいを持って活躍していくためにも、事前の準備はしっかりしておきましょう。
帰国キャリアドットコム
篠山 美季(Miki Sasayama) Facebook: @kikokuconsulting
新卒で入社した会社ではコワーキングスペースの運営責任者として、スタートアップのビジネスマッチングや次世代の働き方のセミナーなどのイベントを数多く実施。その後、ITベンチャーの人事として入社し、採用と組織改革を行い、現在はその経験を活かし帰国者の就活の支援を行っている。