オンタリオ州 アックスブリッジ~ピーターボロエリア|CANADA発 近鉄ツアープランナーのここだけの話 その103
最近、朝晩犬の散歩で近所を歩いていると、秋の気配を感じることが多くなりました。うだるように暑かった夏も終わり、季節は本格的に紅葉の秋に移り替わろうとしていますね~。
さあ、今回は東部紅葉観光情報の2回目です。日帰り紅葉ドライブで立ち寄りたい場所という切り口で、筆者お勧めの美しいオンタリオの農村風景が見れるアックスブリッジ地域と、紅葉の隠れ名所ピーターボロ地域をご紹介したいと思います。
Uxbridge
まずアックスブリッジですが、ここはトロント中心部から北東に約1時間ほどにある小さな田舎町。
この町にむかう道すがら、ハイウェイ404から40号におりてしばらく走っていると、道の両側に手入れの行き届いた農地がちらほら見えてきます。広大な牧草地にはヘイロールが転がり、バーンのまわりでは牛や馬がのんびりと牧草を食べている様子は、もちろんそれだけでとても美しい癒しの風景なのですが、これに紅葉の森風景というレイヤーが加わることで、まるで写真集から飛びだしたような心躍る風景になるのです。
そしてこのあたりの道路は地形的にアップダウンが連続しているのですが、そのおかげもあっては車窓から見える景色に動きがでて、飽きることがありません。
道の両脇には延々と広葉樹林の森が続いており、この地形と紅葉の森が作り出す景観は、本当に見事としか言いようがありません。まさに秋ならでは景観なのです。
アックスブリッジにお立ち寄りの際は、ぜひ近くのリースクデール村へも行ってみてください。
このエリアでは農地のような人の手が入ったエリアと、もとからその場所にある広葉樹林のエリアが作り出す美しい風景コントラストをご覧にいただけます。
あちこちに車をとめて写真を撮りたくなる風景を堪能しにお出かけ頂きたいと思います。
Peterborough
次にむかうのは、アックスブリッジから7A号利用で、東へ約1時間の場所にあるピーターボロの町です。
この町ではちょっと趣向を変えて「水路クルーズ」で紅葉観光を楽しんでみましょう♪
ピーターボロや周辺地域は、大小さまざまな湖が点在する湖水地帯なのですが、歴史的にこれらの湖を水路で結ぶルートが発達しており、なかでもトレント・セバーン水路とよばれるものが有名です。
トレント・セバーン水路はオンタリオ州南部の主要水路でオンタリオ湖に面したトレントンと、ヒューロン湖(ジョージアンベイ)のポートセーバンを結ぶ水路で、トレント川やカワーサ湖水群をつなぐ自然水路も含む全長386キロ、かつては産業や軍事目的に利用されていました。
現在は主に観光のために利用されており、毎年5月~11月が利用可能な時期になります。
この水路には45か所の閘門があるのですが、その内2つが昇降水門となっており、
ピーターボロにあるのは、水圧式昇降水門として世界1のピーターボロ・リフトロック(高低差が19・8m)になります。
水路クルーズは、船に乗ったままこのピータボロ・リフトロック昇降体験を楽しめるというのも大きな魅力!
紅葉だけではなく、こんな特別な体験ができるのもピーターボロの魅力です。他にも大変有名なカヌー博物館の見学もなどもお勧めですよ~。
Port Hope
ピーターボロで遊んだあとは、28号を南下してポートホープという町に移動しましょう。
ここでご覧に頂けるのは、サーモンランというサーモンの遡上風景。
例年9月中旬~10月上旬にかけて多くのサーモンが遡上する様子を簡単にご覧いただけます。
高速を降りてすぐというアクセスの良さですので、ぜひ紅葉ドライブの最後に立ち寄ってみてください。
以上、ちょっと気の早い紅葉ドライブ情報2回目ということで、オンタリオ州アックスブリッジ地域とピータボロ地域にについてご案内させて頂きました。
ぜひこの秋、お出かけになってみてください!
文: 近鉄インターナショナル エクスプレス(カナダ) 石原