ざっ串グループからNEW OPEN!心地いい音楽と美味しいお酒の楽しめるKitchen BAR「New Retro」|#トロントグルメ部
トロントとバンクーバーで「ざっ串」や「雷神」などの人気店を展開するざっ串グループがカールトン店の地下1階にキッチンバーをオープンした。80年代のシティ・ポップが流れる雰囲気ある空間の中でいいお酒とタパスがゆっくり楽しめるコンセプトだ。
ノスタルジックな雰囲気の店内
新業態 「Japanese Fusion Tapas Kitchen Bar」
まず注目したいのはドリンクメニューの充実ぶり。なかなか他店ではお目にかかれない日本各地の銘酒が豊富に並ぶ。またジャパニーズ・ウイスキーは7銘柄、ジンや焼酎、カクテル、そしてビールも日本産もしくは日本をコンセプトにしたクラフトで揃えられている。ジャパニーズ・ウイスキーで作るハイボールから始めて食事を合わせて日本酒を2~3銘柄いただきながら、最後は国産ジントニックで楽しむなんて贅沢な夜を過ごせそう。
さらに魅力的なのはお酒と一緒に楽しめる食事が豊富なところだ。刺身や海鮮系を中心につまみから創作系があり、寿司やビーフタルタル、牛テールのシチューなど工夫された料理で構成されている。海鮮ちらしや鴨のつけ麺などは〆にぴったりのメニューだ。
心がけているのは「日本食材×ローカルの食材」「ローカルの食材+日本の調味料」
日本ではレストランでシェフの身振り手振り真似し料理を覚えてきた岩切さん。ざっ串ではトロントで入社し、バンクーバーでは既存店の立て直しや新店の立ち上げでその能力を発揮してきた。今回の新店を任されるにあたって大事にしたことは、リーズナブル感と飽きさせないことだという。
「日本の食材だけにこだわってしまうとどうしてもお値段が高くなってしまいます。僕は日本食をもっとリーズナブルなお値段でさまざまな人種の方に日本の味・見栄え・雰囲気をトータルで楽しんでもらいたいと思っています。なので、なるべく地元のものや変わった食材を取り入れて感性をインスパイアするようなメニュー作りを心がけています」とふたたびトロントに戻って任された新店での決意を語ってくれた。
ちなみに、11時ごろからはハニーガーリック・ソーセージやピザ、アジフライ、豚角煮などのBarメニューが用意されていて、2軒目3軒目に使いたいお店がようやくトロントに戻ってきてくれた感じだ。
ノスタルジックな要素を現代の感覚で再構築し楽しむ「ニューレトロ」
当初は、バンクーバーに新しくできた日本酒バー「HASHIGO」をトロントに持ってくることを予定していたそうだ。ただこの地下の空間はこれまで寿司屋だったり日本をコンセプトにしたキッチンバー(サブリース)だった経緯もあり、それらのイメージを踏襲しながら新しいブランドコンセプトを考えたという。
グループでトロントを統括している江口さんは、「ニューレトロと店名にもあるように、このお店では伝統と開拓をテーマに、いかにトラディッショナルに縛られることなく、日本食や日本ブランドの魅力を料理、ドリンク、サービス、雰囲気を通じてお客様に伝えていけるかを課題にしています。1階にはない豊富な日本酒や日本ブランドのウイスキーなどお酒をここでしか味わえない料理とペアリングして楽しんでもらえると嬉しいです。何度もリピートしていただけるような、おかえりなさいという雰囲気が持てる距離感もとても大事にしています」と語る。
いい音楽といいお酒、飽きることない料理が常に用意された店内の雰囲気は独特の居心地感がある。江口さんも岩切さんも「おかえりなさい」と「ウェルカム」の雰囲気を感じ取ってもらえるような何度も来てもらえるお店作りを心がけているという。きっとお店で過ごす時間は、記憶の中にある懐かしい光景を思い出しノスタルジーに浸ることができるかもしれないし、若い感覚で古き良き伝統を新しく楽しむことができるかもしれない。ぜひそんな雰囲気を読者のみなさんにも味わってもらいたい。
B-1 193 Carlton St., Toronto
Sun, Mon, Thu 6pm – 12am Last call 11pm
Fri, Sat 6pm – 2am Last call 1am