トロントのプログラミング教室「リトルハッカーPLUS」に聞く カナダワーホリ中に目指す「インフラエンジニア」|特集「若者のすべて」カナダのミレニアル世代と留学ライフ

インフラエンジニアとは

 私たちが生活で使用している電気・ガス・水道・交通など、生活の基盤になっているものを『インフラ』と呼んでいますが、これと同じで普段私たちが何気なく使っているサービス等のネットワーク環境を作り、快適に使えるよう整備してくれるエンジニアのことを「インフラエンジニア」と呼びます。

 IT業界のインフラも同様に、私たちがインターネットサービスを通じてデータ等のやり取りを円滑に行えるよう、インフラエンジニアが基盤を整えてくれているのです。

 いわば『縁の下の力持ち』的な存在の職業で、実はこの「インフラエンジニア」という職種は、今後どんどん需要が高まっていく安定した仕事であり、文系や女性でも挑戦できる未経験OKな仕事なのです。

インフラエンジニアの実際の仕事内容とは

 まず「インフラエンジニア」の仕事は大きく3つ、

①設計(上級者インフラエンジニア)

②構築(中級)

③運用・保守(初級まずはここから)

に分かれています。

 まず、未経験の場合、最初は運用・保守からスタートする企業がほとんどで、経験を積み新しい資格を取得した後に次のステップである構築そして設計へとキャリアアップしていく流れが一般的です。「インフラエンジニア」は各業務において必要な資格や経験が明確にわかっているので、キャリアパスを描きやすいことも特徴の1つです。自分の努力次第で「給与」や「待遇」が大幅にアップされるところはわかりやすく明瞭であり魅力的です!

 それでは、各業務内容について更に詳しく掘り下げていきましょう!

その① 上級編
インフラエンジニアの業務内容(インフラ設計)

 インフラを作る際には必ず「目的」があります。まずは、その目的をしっかり考え、その目的をクリアできる「機能」や「性能」を「要件」として書き出します。これが「要件定義」という作業です。

 要件が決まったら、次に行うのが「設計書」の作成。インフラを創り出す仕事は、大規模なプロジェクトになることがほとんどです。一人でできることなんてたかが知れています。ですので、プロジェクトメンバーがひとつの仕事をするための共通項として設計書なるものが必要になるのです。

その② 中級編
インフラ構築について

 設計書が上がってきたら、いよいよ構築作業に入ります!設計書を元にインフラを構成するために必要な「機器」や「ソフトウェア」を発注し、到着次第、作業開始となります。その後の作業フローは次のようなもの。

①機器の運搬
(必要な機器を現場に運搬)
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②機器の組み立て
(機器自体に組み立て作業が伴う場合)
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③機器の取り付け
(機器同士を配線で接続)
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④ソフトウェアのインストール・設定
(必要な機能を追加する)
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⑤動作・負荷テスト
(構築したインフラに対する機能の確認と限界点の把握)

その③ 初級編
インフラ運用・保守について

 ITインフラは構築が完了しても、「はい、これで終わり!」とはいきません。実際のところ、構築が完了しいざ使い始めてからの方がむしろ仕事は多いのです。なぜなら、インフラは24時間365日稼働することを求められているので、間違ってもインフラが使えない時間帯・曜日があってはマズいのです!

 インフラ運用・保守業務は大きく分けると、

①障害対応

②キャパシティ管理

③インフラ起因でない原因の切り分け

の3つがあります。
 その3つの業務について、少し詳しく解説していきます。

 ①の障害対応では大半の業務が、
・ハードウェア(サーバ、スイッチ等の機器)の故障対応
・急激なアクセス増への対策
・不適切な権限設定(間違えてアクセス権限を剥奪する等)によるアクセス不可

への対応です。

 ②のキャパシティ管理業務は、
・インフラを設計した際に想定していたアクセス数・データ量
・実際にインフラを稼働してからのアクセス数・データ量

この2つの間にギャップが発生したときの対応業務のことです。

 ③のインフラ起因ではない原因の切り分け業務はシステムに障害(トラブル)が発生した場合、コールセンターや他部署からインフラエンジニアに問い合わせがあった際にインフラ起因ではない障害を切り分ける作業です。

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「インフラ運用・保守に求められる能力(スキル)」

 インフラ構築の職種に就くと、次のような能力を求められます。

●インフラ運用・保守はチームで行う業務が多いので、チームに溶け込む社交性

●チームで行う業務だからこそ、頻度と質が高い報告力(感覚ではなくロジックで話す力)

●ITインフラに関する基礎的な専門知識全般

 これらはITインフラ以外にも、社会人スキルを身につけられることがわかりますね!つまり「インフラ保守・運用」の仕事は、社会人デビューにぴったりで、〝文系〟かつ〝未経験〟でも採用され活躍しやすいのです。

「実は公務員並みに安定している仕事」

 「インフラ運用・保守業務」は大規模インフラの場合、かなり大人数のプロジェクトチームを組む必要があります。そのため、運用・保守チームをITインフラの運用管理会社にアウトソース(外注)している企業がほとんどです。「インフラ構築」はほとんどが一回限りの仕事になりますが、「インフラ運用・保守」はインフラが稼働する限り仕事はなくなりません。ほぼ半永久的に仕事が続いていくということでは、実は公務員並みに安定している仕事とも言えますね!

 さらに、近年より大規模なインフラの需要が増えており、構築業務はもちろん運用・保守業務の需要も増えてきています。

 需要が高まっていれば当然人を増やしていく必要がありますが、いくら採用してもどんどん世の中にインターネットを通じた新しいサービスが出来てくるので、採用しても採用しても現場の需要に追いつかない!と、人手不足に悩む企業が多いことが挙げられます。

「本当に未経験からインフラエンジニアになれるの?」

 実際に未経験からインフラエンジニアになれるのか?という不安の声や質問をいただくのですが、十分に可能です。

 グループ事業の「帰国キャリアドットコム」が就活サポートを行い「インフラエンジニア」として新たな一歩を踏み出した方は、ほぼ全ての方が未経験からのスタートでした。

 多くは就職の相談に来て、営業は自分には向いていないと思う、でも事務職だと求人が少ないし、将来的にスキルも身につかなくて不安…という悩みを抱えた方々です。

 お話しをしていく中で

●将来的には自分にしかい出来な仕事がしたい

●専門的なスキルを身につけて長く安定的に働きたい

 という希望を叶えるための選択肢として、「インフラエンジニア」を選ぶ方がほとんどなのです。

「未経験・文系出身でも活躍できるの?」

 未経験・文系出身の方でも活躍できる理由は、次の2つです。

●未経験者も安心な研修を用意しているから

●インフラエンジニアは『対人能力』が必要な仕事だから

 昨今はスタートアップ企業にしても新しいサービスを作る時に「インフラエンジニア」を外注する企業が多いです。外注を受託することを前提としているからこそ、しっかりと研修を行ってから派遣先に送り出す必要があります。「インフラエンジニア」は、クライアントと長期的に付き合う仕事なので、教育不十分な人材をクライアントに派遣することはできないため、入社前や入社後に研修や教育が充実していることが挙げられます。

「インフラエンジニアとしてのメリット」

 キャリアのメリットとしては、

●手に職をつけることができる

 一番の魅力は、資格を武器にして働くことが可能になります。未経験から挑戦する場合は、「インフラエンジニア」の登竜門的資格とされる「CCNA(シーシーエヌエー)」「LPIC1(エルピック)」といった資格から取得を目指すことが一般的。

●エンジニア業界は男性の割合が多いが、女性でも活躍している人が多い

 インフラエンジニアは業務の内容上シフト制であることが多く、場合によっては夜勤が発生することもありますが、
・女性は夜勤のある案件に配属しない
・妊娠・出産した女性社員は夕方で勤務が終わる案件に配属する

など女性に配慮した取り組みを行っている企業もあります。

●孤独なエンジニアでもチームで楽しく働くことができる

 「インフラエンジニア」は基本的にチームで仕事を行います。一人で黙々と業務にあたるというより、メンバーで業務を分担しコミュニケーションを取りながら働くことが求められます。

 クライアント先で働くときも一人でクライアント先に出向くのではなく、同じ会社の社員何人かがまとまって行くことがほとんどですので、『エンジニア=孤独』と感じている方は安心して働くことができます。