ルアー屋さんのオンタリオ釣り日記 第9回
Lure Carver’s Fishing Diary
第9回ナイアガラのビッグトラウトを追う!!(厳冬期編)
観光目的でナイアガラの滝を訪れられた事のある方は沢山いらっしゃるかと思いますが、″ 滝なんかどうでもいいっす!滝ツボにどんな魚が居るか、そっちの方が気になってしょうがないっす!″…って方、結構いらっしゃいませんか~?(笑)
ってな訳で、今月はナイアガラリバーについて書かせて頂きたいと思います!
まず最初にナイアガラリバーについて簡単にご説明させて頂きますと、エリー湖からオンタリオ湖に流れている川で、全長は56㎞。かの有名なナイアガラの滝は、ちょうどナイアガラリバーの中間ぐらいの位置にあり、滝の上流部はアッパーナイアガラリバー、そして下流部はロワーナイアガラリバーと呼ばれています。
ナイアガラリバーで狙える魚ですが、季節ごとに多種多様な魚が狙え、キングサーモン、スティールヘッド(ニジマスが湖で巨大に成長したもの)、ブラウントラウト、レイクトラウト、バス、ウォールアイ、マスキー等々、フルシーズンに渡って素晴らしい釣りを楽しむことが出来ます。
僕自身、オンタリオに移住する際にナイアガラ地方のセントキャサリンズと言う街を選んだ大きな理由の一つが、ナイアガラリバーで釣りしたかったから・・・というのはここだけの秘密。(笑)
そんなナイアガラリバーで今の時期最もお勧めなのは、ロワーナイアガラリバーのトラウト釣り!!
毎年秋になると、巨大なマス達がオンタリオ湖からナイアガラリバーに産卵の為に遡上してくるのですが、産卵が終わった後も湖に降りないで、そのまま春まで川の中に留まっている魚も多く、ビッグフィッシュの密度が尋常じゃないんです!!
なんせ厳しい寒さの中での釣りになりますので、日によっては釣りをする事自体が不可能な日もありますが、コンディションが良い日に当たると素晴らしい釣りを体験できる可能性が高いです。
そんな厳冬期のナイアガラリバーでどうやって釣りをしたらいいかですが、相当な気合と覚悟があれば岸釣りも不可能ではないのですが、険しい地形のロワーナイアガラリバーはかなりの急斜面をハイキングで降りて行く必要があり、ガチガチに凍りついたハイキングロードは危険がいっぱい。真冬は滑落防止のアイゼンや、場所によってはロープが必要だったりしますので、よほどのコダワリが無い限りは避けた方が無難です。(経験者は語る。笑)
そんな事もあり、冬場のナイアガラリバーの釣りに挑戦するならば、経験豊富なプロガイドに船を出してもらうのがお勧め!!
極寒の中、エメラルドグリーンの水中から浮上してくる宝石のようなビッグトラウト達との出会いは、きっと一生忘れる事が出来ないものになると思いますよ~!
今月のワンポイント!
寒い中での野外活動で意外と知られていないのが、携帯電話やデジタルカメラ等のバッテリー管理。極寒の中でこれらの機器を使用するとバッテリーがあっという間に無くなり、記念すべきビッグフィッシュの写真を撮ろうとしたらバッテリー切れ、というのはよくあるパターンです。
温度が下がれば下がるほど、バッテリーの持続時間は短くなりますので、体温が伝わるポケットに入れておいたり、使い捨てカイロ等で保温しておくと良いですよ~。
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西根博司(にしね ひろし)
鳥取出身。ルアーフィッシング歴30年。プロルアービルダー歴23年。カナダ歴14年。寝ても覚めてもルアー作りと魚釣りのことばかり考えている典型的な釣りバカ人間。
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