Like|めるものえいご【第2回】
①他動詞として【好き】
I like….
深刻な面持ちで「好きやねん。」「…は?何?私?」と思わずときめくのはまだ早いんです。Likeはすぐ後ろに「何を?」にあたる言葉が入る動詞で、この「何を?」を【目的語】と呼び、目的語を取る動詞を【他動詞】と言います。
※ちなみに、歩く・生きるなどは、【自動詞】と呼ばれます。
最近はおなじみですが、
Like us on Facebook!は「私達を」が目的語になっています。Like!は日本語ではイイネ!ですね。
②前置詞として【~のような/~に似た】/ ③接続詞として【~のように】
さっきの例で、先走って「私も好き!!!」と言ってしまい、「え?お前やなくて●●ちゃんのこと好きやねんけど・・・」と言われたらとんだ赤っ恥ですね。
I looked like an idiot. 私バカみたいだったわよ!
I know I’m not cute like she is, but I am smarter, you know?
確かに私あの子ほどかわいくないけど、私のが頭はいいと思うんだけど?
と友達に愚痴りたくもなります。
前置詞は、【名詞】の前に置く品詞です。【接続詞】は文字通り文と文、語句と語句をつなぐ品詞です。2番目の文では、isの後はcuteが省略されています。ちなみにlike she isの代わりにlike herでも同じ意味になりますよ。
この②③【~のような(に)】という曖昧さを出す意味から派生していくつかの口語表現が生まれています。
断言するのを避けたり、例として出したりなんて時にもLikeは使われていて、英語の若者言葉として定着した様子です。
④口語表現として【たぶん、大体、とか】
A) I can’t remember how old she is, but young, like 20?
彼女、いくつか忘れたけど、若いよ、20歳くらいかな。
B) I gotta do something tonight, like going for drinks.
今日は何かせなあかん、飲みに行くとか。
C) I was, like, so embarrased and like “what am I gonna do”!?
私、もうめっちゃ恥ずかしくて、どうしよう! って感じで!
この曖昧表現のlike、口をついて言いやすいのと、考えながらしゃべる時につなぎにできるので多用しがちですが、人によっては言葉を知らない、考えて話していない、という印象を与えることがあるので、1つの文の中での使いすぎには注意です。特にビジネスシーン、商談や面接で使うとマイナス評価につながることもあるので気をつけてくださいね。
今日はやけ酒のこの女性、彼にごまかす時にはこう言ったとか言わないとか。
Oh, I meant, like, I like her…., as a friend, like I do other girl friends of mine…
いや、ってゆうか、その、私もあの子のこと好きやねん、友達として、他の女友達と同じように…
・・・・苦しいですね(笑)
海野 芽瑠萌(Merumo Unno Thorpe)
日本の進学塾にて英語文法・受験対策で5年以上の指導にあたり、数多くの生徒を関西の有名高校へ合格させる。カナダでは英語教育者としての経験と、自身の留学経験を生かしながら留学エージェントへ勤務、その後語学学校にて更なる経験を積んだ後、2012年、トロントで最大規模の留学エージェントBRAND NEW WAYを起ち上げる。現在トロントマネージャーかつカナダ統括ディレクターとして、実践のみならず知識・教養としても役立つ語学留学の提供を目指す。