ゴルフスイングには『胸』が大事|新ミサキのカナダ・ゴルフライフ 第65回
前回、体の連動性についてお話ししました。その中で、あおり打ちになる人は上半身の回転が上手くできていないと書いたのですが、上半身を上手く回転させるためには何が必要かを今回お話しします。
スイングにおいて大事なのは、胸椎の回旋です。よく『腰を回す』という表現を聞いたことがあると思います。もちろん私もレッスンをしていて使ったことがあります。人によって、聞き入れやすい言葉は、それぞれなので、その表現が間違っているとは言いません。しかし、腰(腰椎)というのは、構造的にあまり回らないのです。どこが回っているかと言うと『胸椎』なのです。胸椎は、鎖骨の高さから肋骨の終わりくらいの位置にある背骨のことを言います。胸椎が正しく回旋できるようになるためのストレッチを紹介するので、肋骨のあたりを捻るというイメージを持ちながらやってください。
まず、椅子に浅く脚を閉じて座り背筋を伸ばします。手を頭の上で組んで乗せます。前に倒れないように上に伸びる意識を持ちながら胸を捻ります。10回くらいを目安にやってみましょう。次に、同じ姿勢で横に倒れる動きもやってみましょう。首だけが倒れないように、胸を動かす意識を持ってください。
このときにお尻が椅子から浮いたり、膝がズレたりしないように気をつけてください。これも10回くらいでOKです!
少しずつ胸椎の可動域を広くし、大きく綺麗なスイングができるようになりましょう!