森と湖に囲まれたオンタリオ有数のアウトドアスポット「ムスコカ」を遊びつくす!
オンタリオ州きっての別荘地として知られているムスコカ地方。豊かな森と数多くの湖に囲まれた大自然で一年を通して様々なアウトドアアクティビティを満喫できる。日本ではなかなか挑戦できないようなワイルドなアクティビティにも気軽かつ本格的に取り組めるのも◎。また、ムスコカの魅力は広大な大地でのアクティビティに加え、レストランやスパなどが揃ったリゾートであちこちで歩かずにバケーションを満喫できること。
ムスコカの中心地ブレイスブリッジ、ムスコカレイクでの充実したウォーターアクティビティが魅力のグレイブンハースト、そしてアルゴンキン州立公園への拠点ハンツビルなど、複数の街が点在し、遊び道具の購入やレンタルも簡単に行える。コテージやB&Bでのカジュアルかつアクティブなバケーションからリゾートで過ごす優雅なバケーションまで滞在スタイルは自由自在。トロントから車で2時間というアクセスの良さもポイントが高い。
ムスコカエリアの中心にあるArrowhead Provincial Parkは、Huntsville Highway 11の北に位置し、アクセスはトロントから車で約2時間。MayflowerとArrowheadの2つの湖と2つの川4つのビーチからなるこの州立公園は、文字通り数多くの美しい大自然スポットを楽しむことができる。一年を通して多くのアクティビティを楽しむことができるArrowhead Provincial Parkだが、カナディアンにも大人気であるアイススケートトレイル体験ができる冬の間に訪れるのがベストと言われている。また、カナダでしか見ることのできない可愛い動物たちに遭遇するチャンスが多いのも見所。
ーアクティビティ情報ー
Arrowhead Provincial Parkで一番人気は何と言っても公園内をスケートで巡ることのできるArrowhead Ice Skating Trail。ムスコカの大自然の中に作られた全長1.3kmからなるアイススケートトレイルで、トレイルを滑りながら体全体で自然の風を感じることができる。今年2017年には世界の19ナチュラルスケートトレイルとベスト50カナディアンウィンター体験に指名され、これからますます人気が沸騰しそうな今話題のスポットだ。スケート靴を持っていない場合はメインゲートでレンタル靴を$10で借りられる。
スケートの他にも合計33kmのクロスカントリースキートレイル、スノーシュートレイルがあり、機材はメインゲートでレンタル可能。他にも浮き輪のようなチューブに乗って坂道を滑り降りるスノーチュービングを楽しめるスポットも用意されており、チュービングヒルの頂上では日中焚き火が炊かれ、冷えた体を温めることができる。スノーチュービングは特別な技術も必要なく、子供からウィンターアクティビティ初心者まで挑戦できるので家族連れにもオススメだ。
Arrowhead Provincial Park 705-789-5105
451 Arrowhead Park Rd. Huntsville
ワイナリーでホットワインを片手に楽しめるアイススケート
Jonston’s Cranberry Marsh & Muskoka Lakes Winery
オンタリオ初のクランベリー農家としてスタートしたJonston’s Cranberry Marsh。 現在はMuskoka Lakes Wineryの営業権も獲得し、カナダの新しいワイン産地として注目を集める中、世界でも希少なクランベリーワインの製造を始めたことで一気にその名が広まった。研究に研究を重ねて実現したクランベリーワインは、さっぱりとした甘みの中に酸味を感じさせるユニークな味わいから人々を魅了してやまない。
他にもブルーベリーワインや、通常の赤ワイン、白ワインなど種類も豊富。農家ではワインの他にも50年以上前から作られているジャムやクランベリーソースに加え、ドライフルーツやフルーツティーなど幅広いフルーツ商品を展開している。アクセスはトロントから車で2時間ほどで、冬季も毎日営業している。
ーアクティビティ情報ー
施設内にある1周約1.2kmのアイストレイルでは、アイススケートを楽しみながらトレイル散策ができる。今年からスケート靴のレンタルも始まったので、スケート靴を持っていない人でも気軽にアイススケートを楽しむことができるるのも◎。またスケートが苦手な方には、約10kmのスノーシューでのトレッキングコースも準備されている。
スノーシュートレイルでは子供をソリに乗せて引くことも許可されているので少し小さなお子さんがいる家族でも楽しめること間違いなし。一番嬉しいのはこのワイナリーで提供されるホットワインやシードルをトレイル内に持ち込めること。お酒が飲めない子供にはホットアップルサイダーなどが用意されている。凍えた体を焚き火で温めながらいただくホットワインはまさに格別の味だろう。
さらにワインを楽しみたい人はテイスティングを行うことも可能で、地元産のチーズも提供されており、クランベリーワインとの相性は抜群。他にも毎日11時、1時、3時から“Bog to Bottle Discovery”ツアーを行なっており、ワイン製造について施設見学ができる。フルーツの収穫に合わせた季節限定のツアーもあるので、興味がある人はウェブサイトをチェックしてほしい。
Jonston’s Cranberry Marsh & Muskoka Lakes Winery
1074 Cranberry Road, Bala / 705-762-3203
cranberry.ca / 冬季営業時間:10-17
オンタリオでオーロラを探しに行こう
Dark-Sky Preserve(DSP)という言葉をご存知だろうか。これは国際ダークスカイ協会(IDA)という光害問題に取り組む世界最大規模のNPO団体が認定している「星空保護区」である。アフリカのナミブ砂漠やニュージーランドのテカポなどが最も評価の高いゴールドティアとしてよく知られているが、ここオンタリオには1999年に世界初の永久認定地として認められたTorrance Barrensがある。トロントから車で約2時間ほどのムスコカ地域にあり、約2000ヘクタールにも及ぶ敷地内には湖や池、森林が広がっている。
ーアクティビティ情報ー
「星空保護区」に認定されているTorrance Barrensでおすすめしたいのは夜空の観測。アマチュアレベルの望遠鏡でも土星の輪を見ることができるほど星々が輝き、目の良い人ならアンドロメダ銀河を肉眼で見ることもできるだろう。もちろん双眼鏡を用意することでアンドロメダ銀河を始め、数々の星や星座をより近くに感じることができる。
さらにミルキーウェイを含む満天の星はもちろんのこと、条件が揃えばオンタリオにいながらオーロラを見ることができるかもしれない。まずは出かける前に、天気予報をチェックしよう。Cleardarksky.comでは、46時間後までの雲の状態や大気の透明度、暗闇度などが確認できる。特に「Seeing」の項目はどの程度はっきりと天体が観測できるかを予測してくれている。
またSoftservenews.comではリアルタイムのオーロラ出現予測がされており、こちらも要チェックだ。また敷地内には複数のウィンタートレイルがあり、スノーシューを楽しむこともできる。ただ敷地内では用具の貸し出しがない上に、トレイルも中級者向けなので注意。寒さが厳しく外に出るのがおっくうになりがちなカナダの冬だが、今ここでしか見ることができない美しい景色を求めに出かけてみてはいかがだろうか。
District Road 13 (Southwood Rd), Torrance
愛犬家におすすめ、新しいクロスカントリースキー“Skijoring”
北欧では昔から移動手段の一つとして用いられてきたSkijoring。近年、ムスコカ地方で注目が集まり、愛犬家たちの間でじわじわと人気が出始めているアクティビティ。基本はクロスカントリースキーと同じだが、大型犬に引っ張ってもらうことでよりスピードを出すことが可能で、愛犬とともに冬の大自然を満喫できる。現在ムスコカ地方でSkijoring関連の器具を販売しているのはAlgonquin Outfitters in Huntsvilleのみ。また、初心者はいきなりトレイルに挑戦するよりも氷の上で少し練習してからの方が◎。
ーおすすめトレイルー
Sunday Lake Dog Sled Trail in Algonquin Park
現在、ムスコカ地方で常時Skijoringすることを許可されている唯一のトレイル。Highway 60沿いに入り口があり、複雑なループ状になっているので、各個人のスキルや好みに合わせて距離を調整することができるのが◎。
スノーモービルで楽しむ真冬のロングツーリング
一度雪が積もると総距離7万km以上のスノーモービル専用トレイルが出現するオンタリオ州。もちろんそれらはムスコカ地方内にも延々と広がり、クロスカントリースキーやスノーシューでは味わえないスピード感で森の中や湖の横を駆け抜けることができる。多くのリゾートが宿泊プランの中にスノーモービル体験などを組み込んでいるので初めての人でもガイド付きでわかりやすく、機材やヘルメット、ウェアなどを気にせず手ぶらで挑戦できるのも◎。
ーおすすめトレイルー
Muskoka Magic Loop (125km)
ムスコカレイクの周りを巡る初心者や家族連れにもオススメのコース。様々な角度からムスコカレイクの美しさを満喫し、Port Carling Floating BridgeやHuckleberry Lookoutなどの見所も満載。
Lake of Bays Watch (200km)
Muskoka Magic Loopに比べ、手つかずの深い自然の中を走るこのトレイルでは野生動物に遭遇するチャンス有り。 トレイルでの見所はBig East River BridgeやDyer Memorialに加え、厚い氷に覆われたIce Cliffs、冬でも飛沫を上げ勢いよく流れ続けるOxtongue Rapidsなど。
The Round Algonquin Park Tour (850km+)
アルゴンキン州立公園を一周する総距離850km以上のスノーモービル専用トレイルはカナダ国内だけでなく世界的にも有名。3日間の耐久スノーモービルに挑戦するツワモノや4日から一週間ほどかけてゆっくりと周遊する人まで楽しみ方は様々。大自然とローカルグルメを満喫しながらワイルドなツーリングに出掛けよう。
自然の中を自分のペースで疾走できるFat Biking
Fat Bikeとはその名の通り通常より太いタイヤを装着した特別なマウンテンバイクに乗って雪山を疾走するアクティビティ。約10年前からスタートしたこのアクティビティは通常のマウンテンバイクで行うダウンリルよりもバランスが取りやすく簡単だということで、現在ではウィンターシーズンのみでなく、一年を通して楽しまれている。 Liv Outsideでは通年Fat Bikeのレンタルから様々なレベルに対応したガイド付きツアーまで敢行している。
ーおすすめトレイルー
Devils Gap Trail (6km)
初心者から中級者向けのトレイルでビーバーダムや広大な野原が見所。さらに名前の由来となった大きな亀裂の入った岩は神隠しスポットとしても有名なのでパワースポットに興味がある人にはぴったりなトレイル。
Buck Lake Trail (8.5km)
Limberlost Forest and Wildlife Reserveでは約5kmから13kmまで様々なレベル、距離のトレイルを選ぶことができる。このBuck Lake Trailは途中に幾つのも小川が流れ、野生動物や様々な鳥と出会う可能性の高い中級者向けトレイル。止まってゆっくり時間を過ごしたい見所スポット満載なので楽しく挑戦できること間違いなし。
リゾートから気軽にトライできるスノーシュ&クロスカントリースキー
通常スノーシューやクロスカントリースキーを行う際には道具を持ってトレイルまで出掛けなければならないことがほとんどだが、ムスコカがウィンターアクティビティで有名な理由の一つとして数多くのリゾートホテルが敷地内にトレイルを保有しており、ホテルで道具を借りてそのまますぐに大自然の中へと出かけることができるのだ。用意されたトレイルのレベルも初級者向けから上級者向けまで様々で、またガイド付きツアーを敢行しているところもあるので自分好みに宿泊先を選んでみよう。
ーおすすめトレイル付きリゾートー
Bayview Wildwood Resort
8kmのクロスカントリースキー・スノーシュートレイルを有したグレイブンハーストにあるリゾートホテル。ムスコカレイクに面し、宿泊はモダンなホテルスイート、コテージタイプ、メルヘンなビクトリア調と種類が多く、好みや人数に合わせて調整できるのが◎。
Sherwood Inn
こじんまりとしたアットホームな雰囲気が人気なSherwood Inn。ジョセフレイクのほとりに位置し、2kmのスノーシュートレイルと1kmのクロスカントリースキートレイルがあり、ちょこっとアクティビティに挑戦したい家族やカップルにぴったり。
Bondi Village Resort
14棟のコテージがLake of Baysエリアに点在している。5人から最大18人まで滞在できるサイズの違うコテージは湖畔に位置するものから森の中にあるものまで様々で、中にはペットと一緒に滞在できるコテージもあり、愛犬家の人にもおすすめ。それぞれのコテージは20kmのスノーシュートレイル、15kmのクロスカントリースキートレイルの入り口すぐそばなのでたっぷりアクティビティを楽しみたいグループ、家族に大人気。直接スノーモービルで乗り付けることもできるのでとことん遊びたい人向けのコテージだ。