「経験はダイビング キャッチで掴み取るもの」と 気づいた大学時代 藤井 健生さん カナダ歴: 1年2か月|私のターニングポイント第47回
藤井 健生さん
カナダ歴: 1年2か月
小学2年生から17年間、野球を続けてきた藤井健生さん。カナダに来た今も、Taro’s Fishで働きながら2つの野球チームに所属し、野球を続けている。そんな藤井さんにとって転機となったのが大学時代。それまで野球中心だった生活の中で初めてアルバイトを経験し、「自分は野球以外の世界をほとんど知らない」と気づいた。そこから、あえて自分の知らない環境に飛び込み、さまざまな仕事や人との出会いを経験。その積み重ねが、現在のカナダでの挑戦にもつながっている。
「野球しか知らない自分」に気づいた大学時代

今の自分を形作ったのは大学生の頃だったと思います。小さいころから野球に明け暮れていた私は大学時代に初めてアルバイトを経験しました。そこで私は、自分が今まで野球しかしてこなかった世間知らずの若者であることを自覚しました。なぜ夜に出勤したのに「おはようございます」と挨拶するのか。そんなことさえも疑問に思うくらいでした。
あえて自分の枠を超え、知らない世界へ
そんな自分に恥ずかしさを覚え、私は自分の知らない世界にこそ価値があるのではないかと思い始めました。それまでの人生は野球の推薦で高校に進学し、野球をするために大学も決めていました。いわば決められたレールの上を走ってきたと思います。しかし、その恥ずかしさを自覚してからは、自分の枠を少し超えて新しい世界に飛び込むようになりました。そのいくつかとして、重度障がい者施設での勤務、日本ハムファイターズでのアルバイト、CM撮影、ススキノの路上で歌を歌うetc…。
どれも単なる思いつきで始めたのではなく、当時の自分に足りなかったものや他の人が選ばなそうなものをあえて選択してきました。もちろん恥ずかしいこともたくさんしてきましたし叱咤をいただくこともしばしばありました。でもそのたびに人として少しずつ成長できてきたような気がしています。
経験は、自分から飛び込んで掴み取る

そして、その時々でたくさんのカッコイイ大人と出会うことができました。その自分がカッコイイと思う方々に共通して持っていたものが「失敗」「思いやりの心」そして「経験」でした。深みのある人であればあるほどたくさんの失敗をし、人よりもたくさんの経験を自らの手で掴み取っていました。そしておしなべて思いやりにあふれていました。きっと様々な経験をしてきたからこそ人に対して優しくなれるし、人への理解があるのだと感じました。
こうした自分の今までの、すこし自分の枠からはみ出して得た「経験」が今のカナダでの新しい「経験」につながっていると思います。
ダイビングキャッチには怖さやケガ、失敗のリスクはもちろんありますが、勇気をもって(知らない世界に)飛び込んでボール(経験)を掴み取った先に感動やドラマ、その先の未来が見えてくるのではないかと私は信じています。
■ いまの自分に点数をつけるとしたら?
100点
です‼(ただし満点は120点)。いろんな人の支えがあっての今の自分なのでその方々への感謝を込めて100点です。残りの20点は余白として残しておきたいです。
■ 小中高校時代そして大学時代

小学生の頃からとにかく真面目で、中学では野球の身体づくりのため、泣きながらご飯を食べる毎日。高校時代は部活一色で、グローブとスパイクを毎日1時間以上磨くほど野球に打ち込んでいました。一方で、先生のモノマネや円陣でのエピソードトークなど、人を笑わせることも好きでした。大学ではチームメイトとの銭湯や夜景ドライブを楽しみ、ファミレスにもプロテインを持参。ちなみに、真面目さとは裏腹に、机や部屋はずっと汚かったです(笑)。
■ 経験したアルバイト集
ファミレス・宅急便・日ハムの選手の練習のお手伝い・ラミレス(元巨人)の野球教室のお手伝い・グループホーム・発売前のゲームのバグチェック・開店前のスナックやキャバクラにお酒を配達・スーパーのおにぎりを作る・ティラミスにココアパウダーを一日中ふりかける
■ 将来の夢
将来はテレビタレントになります。北海道出身のチームナックスが所属するオフィスキューに入りたいです。とにかくみんなを笑わせたいです。
■ もし人生をやり直せるとしたら、いつ?
やり直さないです。やり直せないからこそ人生は面白いと思っています。でも先日お酒を飲みすぎて家のドアに顔をぶつけて出血をしたのでやり直したいかもしれません。
■ 人生で大事なもの
自分から、一番得意なものや自慢できるものを引いた後に残るものだと思っています。自分を例にすると…「自分-野球=???」
-好きな本: 『檸檬』 梶井基次郎、『城の崎にて』 志賀直哉、『こころ』 夏目漱石
-尊敬する人: 父
-感謝している人と一言メッセージ:Sean Akiyama いつもありがとう。今年はTBCを優勝させて胴上げするよ!
-カナダの好きなところ:
あまり人の目を気にしなくていいところ。ゴミ箱がめっちゃあるところ。
















