International Admissions Advisor 須藤 麻子さん 新潟県出身・ハミルトン在住|キャリア目標のあるカナダ留学
「キャリアにつながる留学・進学」をサポートするMYNDS。私たちがこれまでにカウンセリング・留学サポートをし、現在は社会人としてカナダで活躍する方々にスポットを当てていきます。
- カナダ滞在歴…7年
- 卒業校…Seneca College International Business Management(1年)
- カナダの好きなところ…自分らしく居られるところ
- 目標・目的を達成するために大切なこと…何度壁にぶち当たっても諦めない
現在について
ー現在のお仕事の内容を具体的に教えてください。
トロントにある公立カレッジで、留学生の出願書類を審査し、合否を判定する仕事をしています。世界各国から年間8万件という膨大な留学生の出願があり、手早く、かつ正確に情報を処理していく事が求められるポジションです。
ーお仕事のやりがいはどのようなところですか?
私一人の判断で、留学生の今後の人生が変わる事になると思うと、気が引き締まります。正確さを求められる一方で、多くの願書を扱うスピードを要求される点にも面白みを感じています。
特に留学生は言葉や文化の違いから、プロセスの中でミスコミュニケーションが起こりやすいです。もらった質問にただ回答するだけでなく、生徒の疑問や不安を解消できるよう、私自身が留学生の時に経験したことを活かしながら対応するように心がけています。
人生の転機となった同僚からの後押し。
留学前
ーカナダ留学を決めた理由は何ですか?
15年程前に短期でモントリオールに留学した際、カナダでの生活がとても気に入り、留まりたいと思うようになりました。ただ楽しいからといった軽い気持ちでいましたが、「残るならちゃんとした目標を持つべき」と友人にバッサリ否定をされました。日本での就職がきまっていた事もあり、その時は帰国しました。
日本で5年程勤務し、また留学したいという想いが再燃していた頃、カナダ人の同僚が30歳でカナダに戻りマスターを取得することを知りました。日本では30歳というと結婚や子供の話が出てくる年齢ですが、「麻子もやりたいならやろう!」と背中を押してもらい、「30歳でやりたい事をやっていいんだ!」と私の人生を変えるきっかけとなりました。
ーカナダへの永住を決意した経緯を教えてください。
当初は2~3年で帰国するつもりでしたが、正直どんな職業に就きたいか明確ではありませんでした。日本では常に自分の居場所を探していた感覚があり、日本が大好きな反面どこか居心地の悪さや、社会のルールなどを窮屈に感じていました。トロントに降り立った瞬間に「ここだ!」と感じ、永住権を目指すことをすぐに決意しました。まずは、とにかく早く地に足をつけて貧乏学生生活から抜け出す、という事を目標にカレッジ生活を開始しました。
留学中
ーカレッジ在学中のエピソードを教えてください。
セネカカレッジで国際ビジネスマネジメントを専攻し、マネジメントをする上で必要な知識や経験として、会計、マーケティング、財務、人事、市場分析、物流など幅広く学びました。
トロント到着後、現地の生活に慣れる間もなく、すぐにカレッジの授業が開始したので、日常生活との両立が大変だった覚えがあります。また既にビジネスの知識や経験がある前提で授業が進められたので、授業についていく事、単位を落とさない事に必死で、週末も遊ぶ暇なく図書館に通いました。
でも卑屈にならず前向きでいること。
就活
ー就職活動のエピソードを教えてください。
教育業界に興味があり、公立カレッジでの就職を目指していましたが、狭き門であるという話は聞いていたため、どうやって自分の価値を売り込めるかを考えました。LinkedInで現職者の経歴・学歴を調べ、どんな人が採用されているか、どの要素が自分に足りていないのかのリサーチをしました。数えられないほど多くのカレッジにレジュメを提出し、不合格の通知すらない中、もがいていた期間が何年かありましたが、もう最後は「諦めない」に尽きます。
ーカナダでのキャリアアップについて教えてください。
アルバイトや正社員に関わらず、仕事を応募する際には、カナダ社会における自分の市場価値を客観的に見るよう意識しました。日本人である事は今のカナダ社会でどう活かせるのか、日本での業界経験はカナダ人にどう映るのか、自分の英語力ではどういったハンデがあるのかなど。その上で、足りないものがあれば補う、大丈夫そうならチャレンジする!というのを繰り返していました。
カナダで就職を目指す学生へアドバイス
現地の人と仕事内容、収入など同等の待遇を受けたい、カナダ人に負けたくない!と頑張ってきました。長く辛い道のりでしたが、今その目標を達成する事が出来ています。
ただ適当に就職すればいい訳ではないのは日本と同じです。外国人だからと妥協せず、就職や移民の先に何を見出すのか、その後どういう人生を送りたいのか、一度立ち止まって考えてみてください。応援しています!